置換計画

筆名「石丸公竹斎」の短歌作品を掲載

補完計画→置換計画

※ こちら新潟市在住68歳石丸一雄が、日々作成する短歌を発表するブログですが、令和5年9月に入り、作者の認知度が低下し日常生活でも、作業ができない状態となりました。今後、症状が落ち着くことを願い、リハビリなど取り組みますが、一旦ブログの更新はせぬつもりです。ただし、具合がよい・脳の活動が活発という時には短歌を発表していきます。

 

令和6年1月23日

 

 

パンが何に消える、ジャガイモの不機嫌、誰かゆすってくれて間に合う


もうだってこんなに裸、持ち主の現れぬリュックサックに入れて

 

補完計画→置換計画 2023年後期

第一章 7月1日より31日 35首

梅雨明け前に大雨。新潟は「ビックリ」くらいですんだが、太平洋側で被害が。精神的にいろいろしんどくて、家から出ない。近所のスーパーに総菜を買いに行くほか、社会との接点がほぼない暮らし。いや、隣家の妹には、毎日家に寄ってもらい、問題がないかどうすればよいかなどのアドバイスをもらっている。昨年までは楽しみだったプロ野球中継だが、母もわたしも徐々に無関心となりつつあり、中継中途でテレビ消してしまったり。現在どこが勝ってるんだか強いんだかをよく知らぬ。7月末にオールスター戦、こちらも知らぬ選手ばかりの印象。コロナ5類移行で街中やスーパー内でマスク無しが徐々に広まるが、社会の目を怖がるわたし、もう少しマスク置いておく。

それできみは高く登りたい、でもその先ずっと激しい人として

だって僕ら監視団、嚙み合わぬ人らとこのあとも違う場所で

ないんだ信仰心わたしたちには乾物を、呼ぶ声も鈍くて

追う立場のきみたちへこの街ややこしくて俺は放っているが

おこづかい帳あなたのせいで寝たり起きたり、それなりに自分語りし

結果教えられでもわたしはおらず、そうだね今日でなくてよいのだし

八月に入社準備むろんタコ糸はミャンマー製木の根ではない

ゆっくりと元の場所に戻る、イソップ寓話で得た知識なぞって

子どもらに憑く魔物また来るらし味をしめ、補欠選挙で燃えたで

疲れてるはずなのに大声で笑いだす土木の時間、祈るって?

熊の尾が星座に、そうかこれ救難信号みなの故郷でのこと

70歳の人がわたしを謗り遠ざけてゆっくりと元の場所へ

赤い叉焼なのに連中気にせず夕焼以前の空みるごとく

あの人ととならいい家畜も連れて、お風呂に入るまね口でチャポンと

好きになっちゃった送電線好きですと訴え丘陵デートで

縛られさらされ皆ぎりぎりでお星さまに訴え、蜘蛛だまってろ

認知の母に看取られ死にたい目を閉じ自転車競技を想像し

笑ってやらぬと子どもら僕のやり方で人形を攻め、勝てずに

知らぬ街で風に遮られ、飛行船の出迎え皆で行きたいが

運勢多重の人よ思い出したかあなた見た夢、尋問せねば

ペンギンが半額だって人民元で手早く精算、さらりと

ティラ乃尾部屋の剛力肉食力士、場所後は密林に君臨し

歩行器の母を助け道戻るは守護霊ではなくただの怪物

美しくない二人乗るバス友達と認定されず別れ座りて

私だったユーモア配給係みなサイン出してるてんでの場所で

最強の息子よ探しに行くべし、微風に包まれ二人挟みて

長芋がため息つき話しかけ「爬虫類だったよね」自信なさげで

見えぬか聞こえぬか泣きたいのか通訳よ砕けちゃった人たちは

休憩しポイントを貯め保菌者だったあの日どう呼び止められて

戦勝国の空の色いつもどおり凱旋報告、ROCKしていて

剣豪ブラック死についてつね考え少しずつバスは平行

ルパン落とし物!「大事の前の小事さ」計算尺で測り直して

たぎる魔にぼくら地下へ逃れます収まったかどうかあとは自分で

ニュービジネス宇宙で暮らすみなに仁義という名のカクテル届け

倫敦橋抜け落ち圧について人は学ぶ、今日は悲しい日とも

 

第二章 8月1日より31日 32首

八月に何があって何をしていたのか、思い出そうとして不覚。もうそういう作業が出来なくなっているみたいだ。「公竹齋ブログ」で開陳できるならよいが、文章が書けなくなる、頭の中で言葉が整列してこない、何も考えられないみたいになるかも。とはいえ作歌の方はまだいけるか?不器用なわたしにでも小さな道具ってか武器が与えられてる。今後とも日々の作品を並べていきたいし作品が生まれる過程などもじっとみつけてみたい。当たり前の作業だったのがとてもいとおしく感じられる。

 

「安全なんだ通過するだけなら」こんど老人のきみに会いたい

しんどい杉の子とっさにたくましあなたを選ぶ、乗り移る気で

敗けたもんな邪魔な友のせいそれ以来めぐちゃん誇り持てずにいて

同病憐みみな船に乗せ「妄想をせよ」暴れてる人鎮め

遠くの人に届く旅連れてってチャーリーブラウン、話しかけられ

売れ残りはすべて処分もちろんわたしも発信機のせいにして

自分の扉に自分で隠れ散々なわたしが電気消し待つ

お茶漬けホールディングス決選投票茶碗蒸しプリーズきみに

ハンサムボーイ急がば回れ誰にもチャンスそんなんで驚いて

わたしたちはモンガラカワハギ何度でもぶつかる神さまと太刀打ち

一瞬だね骸骨こわすのもう戻らぬね世界の誰が泣こうが

濃いね君のエンジンあの人のと似る二人してさらけ出す喜び

自動停止あなた恋人候補の基準満たし歌うならここから

向こうから牛車、杭を打つ人ら見てはならぬ方角を知るよし

あなた黒い粒々なのですわたしのせいでここ無風の大地

違う時間違う空気、気を取り直し誰にも知らせずいま行く

僕ら絶句しここで見ていたあの人ふわり命拾いまでを

ネコの置物あつめ田村の念力するとお前プルースト呼ぶ

どうにかせぬと広中平祐もっと遠くの誰か負け惜しみいい

踊り子を見た裏側でよかったサイズですか?ああ計り忘れた

古語を重ね距離をつくり疲れたら並べ替え、すぐそばで疑問符

謙虚な怪物気付かぬ振り、逃げ場はない遊び場ならあるほらここ

人喰い熊とは知らず懇談、そうか君だね失敬のなきよう

森に住むしどろもどろ食性はなんでも食べるが言い訳はへた

怖がりな人宛巡航ミサイルぼくらの出番こわくないと慰め

一人では歩けぬけれど知らぬ振りする、何があったってぼくらは

歌の仲間とは音信不通つまり復讐できぬ、あんたあだ名は?

見てはならぬもの多しきっかけは心霊現象、蝕まれたくて

仲良しなあの人じつは殿さま「がってんだお山の大将」と呼ぶ

脂ぎるフィロソフィに飛び乗り黙らせ、君そこでみたものが答え

あなた見た夢の順みなこうして死ぬ、内側のガラス戸の重さ

次はきみの番、順に死んでゆくバスの乗客みな親戚きみの

 

第三章 9月1日より30日 21首

認知症は本物。9月以降は日々の積み重ね作業の多くを忘れ、過去を振り返っても何も覚えていないという風。自身でその場で苦しみもがき呆然としたりだが、1か月後にこうして記してみようと試みても、ほぼ記憶に残っていない。今後ともそれは続くだろうし、良くなるとか戻るとかはなさそう。近所に住む妹が「精神的な病気じゃないか、そちらなら入院や投薬で良くなる可能性が」と、心療内科を受診したがそちらで「認知症です、投薬は無理」といわれる。歌作が続くかは不明。

 

クレージーキャッツ真空パックでお届け、ヤマトさん君だけが頼りで

暑さのせいいまに斃れる人ばかり急遽呼び出し、悼んでくれ

ワグネルこちら本物やっと手ごたえ尖った部分でくっついて

かくれんぼして狛犬のかげ、長い名の狛犬と知る縛らねば

怖いくらい鰐が献血呼びかけおまえ人喰ったろう「いえ、誰も」と

夢をみ妄想をし日時計は直さず、映画の時間には早すぎ

リンパ楽し気まぐれで誰かを好きに、注意してばらけさせるのも

「風景が邪魔!」見よう見まねでやはり見えない、サラダ買いハムを食い

輸送中にまるめて、変に溝を意識せず変なままを通すので

堪えてきた友が寸断されてる古狐こむこむ蹴ってどうする

母さん、新幹線の邪魔しに行こう肺活量オッケー奇声あげに

ソーメンでできた国と悟られぬよう日時計は直さぬ折れにくく

魚は順に後でよかったカラになり手ほどきの機会うばわれ

誰かの手下と察し触らずすむ場所に放り込む、変なままで

来年はいないきっと今してくれる、映画館は遠いが慌てず

気まぐれで水陸両用、君より長く潜ったぼくら寄る辺なく

いま僕は正しい方角、使い勝手のよい手帳持って切ない

一緒にいたい太陽おまえと「手ぶらで来たの?」それ言ってみたい

察したのだろうそういう夢と「騙されていただけ」加点わずかで

面倒でも迎えてくれる仕方ない人に心霊現象、クレーンで

あなたの周り汚れましたか恋人は大正金時かじり続け

 

10月

 

茹でる、黒い奴らと勝手に名付けキックほどよく仕上がるまでに

ライオン攻めきれず助かった人みな感謝、やはり開いていて

紛いもの母さんへ僕ここで演技「夢多きエッチな子」の役で

密偵、奥さまに愛されるドラマ」みなみているうちこっそり離れ

人生相談ごっこの回答者ですわたし、繋がりは不明だが

 

令和6年1月

 

ふんだんなトーテムポール僕たちは茶飲み話で人を蔑む

補完計画→置換計画 2023年前期

第1章 1月1日より1月31日 三十一首

コロナウィルスは5月8日以降5類に移行予定。マスクも徐々に不要となるか。防衛力増強が本格的に、わたしが子どもの頃からの憲法九条やGDP1パーセントなど死語か。強盗事件が多発、指示役と請負のような構造で、オレオレ詐欺からの転出組とか、不安大きくわが家も鍵かけ頻繁に。新潟は寒波、12月から大雪が降ったが1月下旬にも大雪。最低気温がマイナス当たり前で水道管破裂が頻繁に起きている様子。発表する短歌だがすこし安直にできてしまう日々、推敲すればいいことなのだが、思い通りにならず悔しい。

ガゼル知らぬふり包囲網ずれていて、母さんぼくも水辺に生きる

よかった衝動あった「ありがとう」這いあがり来る元気な人に

首切った血が出たわたしは大丈夫、どこだいサイズ合わせなくては

なぜここで終わってしまうか「弾けたのかも」ぼくの運命それらも

木の葉揺れて皆泣き出して、どこへ行こうがあの人のせいそうだろ

「うん分かった」もう僕も取り替えたいんだ無理やりの棒グラフから

花祭り君に見せよう別の通りだけれど、終われば埋め戻すだけ

マグロのなる木イエローあまりいい奴じゃない、俺たちはアイスメーカー

世界一のっぽの人と公園に、放っておくと樹々より高くて

悪い天気なぜきみ生卵、昼間の居場所は分からないまま

「私達みなペッパー警部に救われて」死ねお爺さんザウルスは

皆に風船ガム特別な日によき人の真似、すぐ次の世になれ

星の秘密をきみと解き明かす、圧をかけねじ伏せわれら健気だ

「あなた汚した場所ですここは」不意打ちにキャプテン勝手に身構え

凄すぎる強敵にぼくら裸で立ち向かう、ざわつく森で訓練

終わったんだ終わればなごみ奏であい、本気出してもだから落ちずに

「動物を集めよう困らせてやる」庭で歌合戦引き分けて

負け知らずでいいぼくら沢山していて枠を外すのも自由で

起動してみればただ「松ぼっくり」の唄うたうだけ、責めはしないが

父さんは守ってくれずどうしようか小さな洪水、アジアで

主人公が消えあなたと出会えた「落ちるのかな」そうね見守らねば

誰でももらえる福袋をパパ幾重にも梱包、もっと恐れよと

そこからではなく私の後ろにボルソナル、通してお先に行ってる

カットして永久歯抜いてドアノブ直し「すまぬ戦に行けずに」

悔しいですかXBBここはまだ青銅器時代としては

季節風強いが立ち向かって完全武装で、正直な国では

わたし好み陰惨トレイン「すいません球場で降ります」敵地へ

きっと音楽が知らせるそれとも仕草で、繰り返し昨日の疑問を

つまり大きな力で死を運び込むあの人々のせいでの平穏

もっとひどい場所に置き去りぼくらずれちゃい古代将軍みたいに

優しい人に奥まで来てほしい邪魔な人は消し過去を消すよう

 

第二章 2月1日より2月28日 28首

寒い日が続く。新潟市で数日雪が溶けず、冬の寒さを痛感。ウクライナ戦争1年経過、まだ戦は続くよう、ウクライナ市民の哀しみを全身で感ず。東京五輪関係での談合事件、組織委員会の上部まで逮捕、中抜き当たり前のスポーツ決済なのが白日に。コロナ関連、3月以降5類に移行、怖い病気ではなくなるが、老人的にはどうか。物価関連、食品の値上げが相次ぎ暮らしに直撃。4月のベースアップに連動できるのか不安。多くのスーパーで支払い方法など多様化、普通に暮らすためのシステムを、再構築せねば。母もわたしも共に一段階認知関連の低下が顕著。

日延べして君を待ち水深のある場所へ誘う、落ちるだろうか

鏡がずっと間違えていた回転のせい気付かれず世界はそぞろ

ここでみな気付き遅れ傷つく、大切で大変な場所だから此処

その後も朝まで僕らつつきあい笑いあい、願えば叶うのかとも

2階から素粒子が洩れだし厄介、つぎは左手で中まで

セネカです要らぬ苦労掛けます」よき人からの伝言すれ違いざま

二日でなくなるその方がいい明かり点けたまま水も止めずに

眠らないレオナルド「もう君いなくていい」落ち葉の似合うモデルに

王様の怒り収まらず今日も牛タン、肉厚で針のむしろで

助けに来ぬきみら冷淡、いいさ自業自得と割り切り突き進み

神秘的な参勤交代夢見がちな京浜急行、時間通りに

変わった名前の書道教室すんでのところで文字化け晒さずに

ビューティフルなセンザンコウ今日はお休み、困った弟ならいる

熱さでもってあなたを救う、時間通りでしょ接近戦の楽し

本物の汚れたガスタンクよどうしたいか、じっとしていかれかけて

春になれば善人らメンタル面はどうしたってバニーガールで

卑怯者もいた方がいい覗き見をしよう届かぬ場所で動かずに

一人で飛びかかり世界を知りたがり「エチカスピノザお話しましょ」

「奥さまトパーズです」不慣れなまま残念だけれど目隠しをする

ほんの少しスタミナ人生悲しむ理由がない、湯上りだからか

切り刻み庭に撒き捨て早くに…偽って生きるとても謙虚に

暖かな今をこのままで使い古して、どういたしまして短歌で

潜伏先でチワワ泣き崩れ「刑事さんこの人が」皆には内緒

違う、次は魂やられる「消えたというね誰かのせいで」違う

一人きりで天気予報を聴く生真面目に、矢印をわたしに向けて

母さんたち寝ずの番して発酵させて修学旅行気分で

ランキング気になり眠れずスフィンクス、あまり気高くても依頼は

爆撃機らしからず飛行ひそやか知らぬ間脇に並び揺れてる

 

第三章 3月1日より31日 29首

 

好きよ財務大臣カットして良しだけど部活が困るか何の

そうかな人類学では「生まれてこなかった日」に注目、あなたの

不得手なドラゴン知らぬ場所でどんな仰天そんなので眠れずに

一対一で殺し合いして勝つ自信あり夕食は如何しますか

もういいのか俺たち、違うか落ちぬか誰かを不幸にして俺たち

画期的な方法で銀色がはじまりみなが愉快だ、きらりと

狙い通りに自販機でザンビアジンバブエみな真夜中までいる

旅行に連れてって!さもなくば難民申請きっと時差に苦しむ

父帰るアリゲーターだったら二人で歩む、腕を大きく

冷やしてみないか余っているのなら、土壇場で少女河原に走る

邪魔だけど消耗するけどもういいのだな俺たち、説明不足で

冷やしてみよう、山を囲み皆おどろかせ厄介な振りして冷やす

イチジクくんには世話になった、少し弱いが派手な服で見送り

放心という戦法を攻めきれず手を焼く、無邪気に壊したがるが

案の定変化球にみなは幻滅、ナイフ半分なにがリバティ

知らぬのかモミジよぼくがここで切り払い跳躍予定なことを

ホタルさん残念まだ夢の中、押さずにいてほし夢のつづきは

保安官へあなたこそ役立たず、たくさん叩かれ働き疲れて

背中まで怪物が私に指示出す「逃げよ」と、マスクでは救えない

前世は古代王朝昨日まではそれでよかった、埋もれたくて

ぼくら無関心きみ審査基準で不利益、みなに知られショックで

敵からは見えにくい筈もう一度行く、適者生存ランプ点くまで

勾玉がきれい動き負けそう、握ってくれなくとも当たらなくとも

ここへきて眠くならぬか病気なのを忘れぬように「壊したがって」

処罰を!飛べぬのは過去の事だが追えぬのならきみ外へ、処罰を

「鍵かけ忘れちゃったの気付きもう逢えぬ」そちら側で精一杯で

「飛べぬ」と答え落胆される「そんな放埓でない」下に離れて

みなでこてんぱんにしなかったことに、じっとして子どもが悲しがる

輪投げ投げ縄…輪のなかに濃い青の男みなおまえ向け遊具で

 

第四章 4月1日より30日 8首

前半6首が4月1日から6日、後半2首は29日30日掲載。こちらの記事は5月10日に記す。4月7日に交通事故を起こす。わたしが一時停止を見落とし、道路に侵入。車検のためディーラーから借りた軽乗用車の左側に車が突っ込む。レンタカーは横に潰れわたしの腰がボディに挟まれ動けず、ぶつかってきた車の男性から怒鳴られるうちに気を失う。その後、市民病院の集中治療室で検査、治療、入院。14日に一般病棟に移るがそれまでの入院していた記憶がない。退院は24日。妹に迎えに来てもらい、自宅へ。今年初めから徐々にボケが進んでいる母、半月ちょっと会わずにいたら、たしかにそれ以前より認知度が落ちていた。介護度見直し以前に、ディサービス、訪問看護と保険でお願いしていたが、今後要介護度がアップすれば、ショートスティとか使えそう。実を言うと、わたしのほうも認知症の気配、交通事故とは無関係だが、それ以前の「はてなブログ」でも「記憶が抜けている」などの記述がある(それらのブログ記事をアップしたことを忘れている)。認知症かどうか、介護度はどうかなど調べてもらうため、リハビリ科の病院に現在通院検査中。

ジャッキーの血をください風船を割り時計をなおし誰か庇って

自動お惚気マシンのろけちゃって迷惑かけたね、そうでなくても

出てよかった…ぼくら慰めあわず過去完了お風呂そのままで

朝になって人は無防備どうにかして救難信号、決心をする

ペニシリンショック!気温が違いぼくら不利益もっと遅くまで走る

運命をふと飛び越え謙虚な救急隊を帰す、覚悟をきめて

許せなくなる時が来る敗者のせいで、でもご覧トヨトミもいて

ああ孝一くんが躓きかけ、急いで現代詩飛び避けてみせ

 

第五章 5月1日より31日 31首

徐々に暖かくなり気分のよい季節だがわが体調並びおつむの具合、芳しくないまま過ぎる。4月末より「新潟みどり病院」というリハビリ専門病院で認知症の検査を行い、5月末に結論「認知症ではありません」。とはいえ知力や能力は相当落ちてしまい、社会性などとても持てずに過ごしている。ほぼ自宅にこもる状態で、動けない母の代わりに買い物や銀行などに出かけても、それ以上の作業はできない。交通事故の後遺症も含むかもしれぬが、今年初めからの能力の低下がそのままストレートに出ていると思う。「新潟みどり病院」では、半年後に再診療してくれるそうで、現在と比較してみたらいい。短歌の出来も比較してみればよいかも。

父と子と聖霊イワシ漁、今宵ムー大陸で不慮の官憲

分けられぬものばかりの婆さんの国、薄くペイントが剥げ抜けて

ここでわたし醜くなって待ち伏せ、きみら沢山ありがとうを告ぐ

日本人を大勢だまし運搬船に、皆で扉を叩くが

編み物をして残らずキング・トーンズへ、でもデニム心はここで

もう少し早め同じことを同じように、100度目でファンタジーへと

他所のうちの庭でパフォーマンス、騙し絵みたい軒下前後で

きっと今度の人やわらかく「お母さん只今」奥まで聞こえて

父さんから宣告され寒い五月に、仕方なく寝ころび「違う」と

「ぼくら負けそう」豪華絢爛午餐のトマト出番おごそかすぎて

天ぷらをいもうとが食べたがりわたしを呼ぶ、だったら野菜を持って

一つだけ並べ替え妙な四つ角とす、そこ星の堕ちるもあるか

あなたこちら見ず離れたがり「そうなのか」ここを終えもっと濃いほうへ

映画の時間過ぎたね僕ら廻るの止そう、大丈夫あとはサルが

まだこんな時間だもの委員長は信じられない、大事はわたしが

あの時はよく飛びだれをも灯した、薄くなった今わたし灯して

アムンゼン門前聴牌いまも空は二元論で群青色に

僕たちは地震で気づく男性ホルモンあれは駄目と知らせたし

ソクシン曾孫のせい順序がゆがみ誰と誰、乗せてあげて安心

わたしはネクタイだったろうかお助けウィトゲンシュタイン言葉どおりに

ガクアジサイだったら心引かれ向かい合い玉突きゲームでよい

お月さまザラメ糖ジャリとして踊り続けてる、強風なんのその

無関係な二つの都市を饂飩屋が狙い文左衛門腹ペコに

弁当屋に声かけ「ちっちゃいボートに積めこんで」希望者は誰だれ

「クリームはこの街には来ないのね」だって母さん孤独慣れてるし

見せに行こう好調で欲張りなあの人たちに、その後分け合えば

誰かがわたしを地下街へその後ムガール、見過ごしていたあなたが

あべこべなウサギとダンスし急なストップ、意識させずにきれいに

もっと大勢が旅に出たがること息子には教えず、自慢しそうで

いつもどおり言いたいこと言いそして小さく、もう3パーセントだけ

一年半ほど食いつないで現状維持で、人形に先を越されて

いいんだ母さんの犬どおりで暖か訓練で鳴いてばかりで

いいこと教える助け来るらし乗せてくれそう、きっとはじめ良すぎて

帰り際に「ねえ運河掘ろうよ」伝え去る、僕ならそうしているとも

 

第六章 6月1日より6月30日 三十二首

体調もだが、オツムの調子がすこぶる悪く認知症が一歩進んだ罐あり。4月にリハビリ専門の病院で認知症かどうか検査をしてもらい、その時は「軽度の認知症だし日常生活には響かぬ」との診断だった。薬ももらわず「半年後にまた検査」といわれたのだが、結局はそこらあたり、半年でどれほど駄目になったか相対的にみるしかないのだろう。本当に、探し物ばかりの日もあり、買い物に行っても「何を買えばいいか」分からずそのまま帰宅したり。うちの場合、母はもう要介護度3の中級な人。母の後を追うしかないわたしの人生。短歌のほうも遅滞というか、それこそ認知症の患者が作る短歌のサンプル状態かと。

快諾しほかのきみを取り戻したい、だって隠れているのだろうし

大の男の弁慶それよりも大きいが、だったら飛び道具で

明日はあなたキラー電気店に行くなら当座大声で目立たせ

わたしに果物を若者には残念なほう丸いほど描きやすく

もうじき死ぬ、なのでカセット「誰だおれを貶めたのは…」駄目でもよい

そりゃ俺だって叫ぶ死んでやるキリンジちゃん記憶なくなる件で

のけ者に居場所をオブラディ・オブラダどこか別の家のアラームで

みな平等みな三角形これほど悲しい、我慢強くないせいで

負けそうでつい普段着で張り切って最後は防波堤行き過ぎて

牽制しアウトにし君など嫌いといわれいいや壊れたくなく

悲しい神さま苦しむ神さま、ずるいけどわたしはここで悔悟で

誰のとも似ずきれいな人のゴールポスト、今後とも間違えずに

無頓着なアダムスファミリー偉い人の怒るが楽し、何もかも

疑問にお答え「貴族にはノブレスオブリージュ」実際は触れずに

何もかも健やかなわたしに難題「ほら、ルネサンス」薄気味悪く

くっ付いている皆はもう安心あなたには他のシーンから痛みを

君んちの前に駅馬車けっこう世慣れ夜遅く疲れていても

どうすれば伝書鳩飼い主の名を忘れ、いいさそうさ速くゆけば

トマトなのだ遅れてきた彼らなんだしでかすぞデブの子やっつけに

重大な統治の罠にぼくら苦しむがウフフ10時だ

そう苦しまず他人より合法で髭を落とす、間違ってばかりだが

ねえ県境でわたしたち広げてたのに追いつかれ、そうだとしても

「金輪際GONZALEZ!」そういわれ立ち止まり、だけど母さん難儀で

月並みから抜け出すともがきしでかし違う自分全てつかさどり

もっと凄いあいつらとアクティブにきみはメモ魔の誰かと一緒に

何もかも健やかなわたしこの先は期待値って場所、どうしたって

早く死のうあの人たちと違う理由で、等しくて見張り交代

いとわずこのさき余白しらぬふり、月並みでもどうとなきよう過ぎ

すると君は耳を澄まし「違う声の子」さがす、間違い続けても

わたしが螢放たず負けてしまった、わたしの螢放たれぬまま

チャンスどうってことなく明日からは武家諸法度、柔らかくない方で

倒れそうな人よ隠さずにいてよいのか?伝わらぬ歌ははじかれ

でもあの人たち幸せじゃなさそう「これは明日燃えるゴミで出す」そう

補完計画→置換計画 2022年後期

 第1章 7月1日より7月31日 六十二首

参院選応援演説中、安倍元総理狙撃され死亡。国葬決定。犯人は統一教会に家庭を壊された、50年以上昔70年安保の頃、黒板に文字書き駅構内で反共を訴えていた勝共連合は安倍の祖父さんがかかわっているし「因果は巡る」と。参院選新潟選挙区は森裕子落選、TV中継で怒ってばかりが悪かったか。コロナウィルス第7派、日本の感染者数が世界一とのこと、プロ野球チームでクラスター試合中止や2軍選手入れての試合など。4度目ワクチン接種券はまだ来ない。異常気象か6月中に梅雨明けしたが、今月中旬に戻り梅雨けっこう大雨。月末は梅雨明け10日の晴天続く。フードコート勤務者1名私用で数週間休み、久しぶり応援で入り精神的にくたびれる。母の容態良好だが、随所に衰えを感じる。衰えはわたしも一緒だ。

衰えが分かる戻れずここにいる、伸びない大人のブルース歌い

騙されてバーチャル家電で生き延びて「有用生物ですか?あなたは」

とりあえず父さん立ち向かいでもこんなホラーに、畳まれ飾られ

「君は来なくていい」と銀行員はいう、生き別れの兄さんですか

空の色を変えますきっと迫力が違う、どうした鳥の羽は

どう移動すればこんなに楽しい、ぼんやりできないけれども坊や

駄目な人ばかり集め検査を続け、不可能な三択問題などで

金の歯ブラシ沼に沈め女神を待つ、もう苦しまぬはず誰も

無我夢中になってくどんどん「飛ばなくていいのか」激しくねだり

独創的な会員特典おばさんにおまかせ抹茶たててる

待ちたまえ東京の人この先で遺伝子配分、捨てる覚悟で

「社員旅行に連れていって」でもあの人とは嫌、僕ら上の空

大きなウサギとカピバラと警察官、記念日だもの並べば

電気製品のおかげで生きて「ここは安全地帯」セリフは最後に

歌い方は習わぬが僕ら慣れてる、いつでも同じ消防車でゆき

嘘つきが走る謎かけに来る「止めないのか」いますこし枯れるを待つ

とても痛んでいる自走砲です僕ぼんやりと照準どこがパリやら

きみの名キンポウゲ、懐かしい人を助けたいけど電話が怖くて

上出来な人たちルール破って押し寄せて「鳥になりたい」とかいう

避難所にいます汚れたままです、怖いドラマが始まってもいい

泣かないで、別の削り屑あげる許されるぎりぎりで弧を描く

なぞなぞを解き最も強い霊の名を知る、巡査よ油断せずに

貝の名の由来にわたしたちも赤面、受けて立ち伸び縮みさせ

サイレンで起こされ七日が経ってもっと強いファントムおらぬか

せっかちに顕彰じき貶められ屈辱、仕方ない小狡く生きる

痛恨のミス門前の薔薇を見落とし介護認定、高学歴でも

「いつ戻られますか」さっきの黄色いタクシーで恐竜みにいった人

「了解」ギャングと耳打ち、公務員に似る眼鏡姿が罠っぽい

ここからは夜時間もう一度だれかを信じ肉と酒を贖う

なるほど行く先は秘密なんだね、ダンスの巧い人が道間違えて

生きるの面倒になりかけてくる雨の日に、賢者よ自慢は他所で

森を見よ虫を隠すなよき人がもっと奥に棲む標準語で

何もせずチャンス逃す人ですわたしまた詰まらぬ酒を飲む

ああそうだ無関係だ不死なんだ、よわい子たちに生きるすべ教え

バイリンガルの留吉、黒船へ提灯を持ち“You're under arrest.”

修繕はいいんだもうじき婚姻色、ですので明るい服装で

あなたを許したくない、平行で不等式で取り替え不可なあなたを

「全部が天ぷらになる」だったら見晴らしの良い場所でお結びを

少しずつプロペラ機が地を恋しがり降下して、冴えない旅は続く

充電しいつもの濃度のスポーツ飲料、知らぬ道を薄いズボンで

ジャンケン苦手お金で苦労する人生だなと怪獣が弱気だ

裏側は黄泉の国ひそひそと嘘の伝言、結束バンドで閉じ

ラブクラフトが好き551の豚まんも好き、先行を勧められ

目撃者を柔く突き飛ばし「私」はいない、水辺の荷受け場で待つ

操作に困りボタン長押しおや周囲の人はあちらへお発ちと

では山頂はどうなっているか、傷ついているなら待とうよ簡素に

黒い人も黄色い人も怒っていない、みなまだお母さんがいて

そこジャングルだったね古民家と格闘したね、我が分身がいう

「お父さんは死んだ」と意図せず九官鳥、鍵をかけられそれから

風を待つ人同士で着せ替えはじめ慰めるよう列車汽笛を

ドアノブに雫が、悪いものが来るらし弟よ許しあおうか

準決勝いまから乗船は午後から、あと30分でオデンたおやか

よかった潮汐発電所同士で、あなた励まし静々タービン回す

お祖父さんの遺言「通夜にはホルモン」なるほど凄い時代を生きた

それキンポウゲでなくただの毒草よく夢に出るあの人のもの

日暮れを待つ健康家族、マイ国家収奪コースはそれからで

「連れにくるよ夕方すぎたら」近代的な補聴器もってこいとも

いま投げているのが飛雄馬老いて童顔、どういう地図に描かれる

また元通りの人生相談「行きたいんだ」きみにエタノール

地獄がお似合い柔らかい場所もあるし、新弟子検査会場にて

わたしたちは帰らなくては「諍いはなかったことに」無意味なダンテス

間違えている「蘇我入鹿の鳴き真似します」悪いけど勤務中で

 

第2章 8月1日より31日 六十二首

暑さは8月にはいり一段落、暑い日雨の日が互い違いに。新潟まつりの花火は延期。新型コロナワクチン4回目接種完了、コロナ患者総数は減らず日々十数万人、岸田総理も罹患、職場でも4名感染長期離脱。前月の安倍元総理暗殺事件、統一教会とズブズブな国会議員への追求へと飛び火。肝心の統一教会はどうなる。職場のスタンスが来月から変更、勤務時間3時間、健康保険・厚生年金は終了。職場フードコート相棒だった女性パートさんが急な退職、とても寂しい。8月初旬から禁酒を開始、もうじき1か月。ノンアルコール飲料「アサヒドライゼロ」が美味くビールの上位互換として日々愛飲。でも一日500ml半ダース飲んでいて経済的には同じかそれ以上の出費、あと深夜のトイレ回数が増えたか。

死を思い纏わりつかず、木は誰のものでもなくもっと冷たい

苦しんでいてもポトフで一緒、誰もなにも言いはせぬが仁義で

「欧州へ」だったら小判鮫もルフトハンザ、バイリンガルの真似して

「勝ちは譲る飯田龍太に」偽のバイオリンで減点、対等だけど

赤ちゃん登山家もうじき駄目に「遅れてきますよお連れさま方は」

ぼくの周囲の多臓器不全うんと遠くの食物連鎖、手に負えぬ

撃退プレーに喝采だけど汚れが移動しただけのこと、諦めとか

「嫌です行きません」放っておけずまさかの連帯、道には影が

恐竜の生まれ変わり白亜紀育ち午後5時まではイベントにいる

急いで現代音楽、ここでいま祟り神らと悪口いいあう

ママこれだけは燃えるゴミの日に、見られてもいいもっと高く掲げ

自転車に乗り良き子を救う日常、抗がん剤の効いている間の

こいつ犬なもんかもっと小狡い、だったらも少し深くに罠を

帰る場所はここでなくてよい、もう会えぬこと音符付け足し知らす

夢の中であなたはこの国の敵、叩くことはせず挟み込みて

多すぎる花をスコップで処置する、本当は誰か救うためらし

嬉しいかぼくの苦痛が、遠い場所から救い主がナビで検索

「ずっと昔キャベツは敵だった」ご飯の合間もバトル痛すぎ

止そうよじき新しい上司がくる、わたしたち窓塞がれたまま

木を叩き合図す木の上の人に、繋がらねば屋上でもう一度

果物がねじり取られたごめんね母さん、首長竜も一緒で

上出来な卵とじも記号と捉えあなたは不在、そんなドラマを

絆創膏に出来ること「傷を隠し無かったことに」父の微笑よ

時計は直った祭りが始まる、決められた順で交代ぼくらは

しわくちゃな子供の家に遊びに行こう、いい奴で全部が呪文で

この人もリメンバー救いないまま「束の間愉快」走らせたくて

焼けちまったスカンク学習塾、溜めていたビー玉が光あつめて

大多数がわたしに似た人、寄り道をして此処はネズミ浄土で

間違えて咲く花の裏がぼくらの秘密基地、みなで好きな歌を

家に帰り反省をする「殺しておけば」スマートな猫パンチで

レンタカーで温泉目指すサンローラン誰だかボロ着て玄関へ

フットサルは愉快、知らされぬだけぼくら手足口病な生き物で

三列目に白く線を引き独自の境界、友を見つける旅に

責任ある立場のゾンビに追いつかれ追い抜かれ、人生痛くて

「着いたよ地の果て」片道切符ならここまでhere we goと念仏を

鏡がきれい、或る日無意識や夢押し寄せてもきれいな鏡なら

ぼくらには瘤がある国中がそうなっている、安心して水着で

あなたしか船に乗れない中の人がそう言う、魔術師と間違えられて

田中さんちのエンジェルが不作法、あちら側でよく煮詰まってもう

そこ行き止まり終わらせるならこちらから、そうなのか小麦粉たちよ

学校で苦しむ大勢の私つかまり立ちのあなたを嫌う

「戦えばあなた負けます」人類の危機回避すべく鳥を説得

時間までブツクサ過ぎれば応援演説自動で、本気出ぬが

内匠頭切腹そしてぼくらも違う肩書、不合格らし

暮らし伸び縮みわたしは此処、不安も怒りもなく飛ぶ人を見ている

地球を四分の一周パン・アメリカン背中で間違え震えよ

食後のマナー綿棒できれいあとは小さいまま、辻褄合わせて

シール貼って覚悟決めて隅の方で、大勢の本気の誰かを待つ

おとなしいセールスマン「叶わぬ夢」など語りたし暮らし上向くか

ジョンというあだ名を悪さする害虫につけた、そういう作法がある

顔がペタ、チビ太の顔がペタ潰れ遠くの街の獣のうわさよ

元の位置に戻る知らぬ間に過ぎた季節も戻る、君は落ちない

これくらいで銀河少年団は敗けず、空にあってワル通すべし

古いもの捨てモダン体操スターと見まごう、それのどこがいけない

もう全部どうでもよくなり「変えちゃえ」その後お前のせいと激しく

止めようなく悩める一人じんわりと滅びたし、みな順繰りに

別の街へ周遊券で、迷ってもいい濃い目の休暇を攻めてる

「顛末書の提出ねがいます」どこかの王子に求愛されたら

偉い人に訊かれたら「わたしが平均点で」と申し訳なさげに

しっぽに関する住民投票「痛いのは誰のせい?」平行線かと

わたし銃殺刑だ、みなかわるがわるの嘘なのにどうする神さま

美味しそうな人から呼ばれそうでない人はここ、赴任地わたしの

 

第3章 9月1日より30日 六十首

暑い日、涼しい日が交互の9月、徐々に夏物衣料を片づけ。台風いくつか日本襲来。急激な円安、株安。ウクライナ戦争や欧米のインフレ、日銀金融緩和の継続など原因は多岐だが、日本の没落を明確に感じる。エリザベス女王死去、天皇皇后両陛下、弔問に渡英。8月銃撃され死去した安倍元総理の国葬、賛否両論のなか行われる。今後も統一教会関連のあぶり出し作業は続くか。会社の健康保険資格喪失、9月から国民健康保険に移行。保険料などは10月になってみぬと不明。国保の「検診案内」があり、受診しなくては。以前も記したが、現実と夢とが普通にシンクロする。驚いて声を出したりはまだないが、症状が進めばアクションが出てしまわぬか心配。ドライゼロをビールの代わりに飲むことでの「禁酒」行動は8月4日以降続き、ほぼ2カ月アルコール不摂取。健康になったかは不明。こちらに発表の短歌、1200首を超える。

これほどの人生戦うと決め一日二センチ邪魔をしに行く

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「8時半に来てください私たちが罰します」すでに行列ができ

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第4章 10月1日より31日 六十三首

物価高騰、円安ドル高に歯止めがかからず。菓子も清涼飲料も値上げ、ビール関連の値上げまだなし、今後どうなる。安倍元首相殺害以降の統一教会関連報道、自民議員の右往左往。他のぼったくり宗教にどんどん飛び火せよと楽しみだがなかなか火は付かぬ。自治会秋の植栽・一斉清掃は無事終了、仮払いの花代など会計さんから受領、きれいに咲いてほしい。日々の暮らしに齟齬、いろいろな場所シーンで物忘れ、記憶違い、大小ミスを連発。老境というか脳の容量の限界なのか。禁酒は10月中旬で一旦終わり、その後2週間後にもビールいただく。こういうペーズを保持したい。水原紫苑のweb作品、「短歌研究」掲載作品、欧州旅行中の叙景詠ばかり、こちら本歌取りも空回りずっと、とはいえ場違い乱入それなり作品出来ているか。

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第5章 11月1日より30日 六十首

 

岸田内閣葉梨康弘法相失言で更迭。「死刑執行の時だけ注目…」との発言のせいだが、注目されたくどんどん処刑の判を押すという選択もあった。サッカーワールドカップ開催。日本が勝利した対ドイツ戦は仕事の関係で見られず。午後7時からの対コスタリカ戦のTV中継を見たが凡戦で、途中でテレビを消す。自身の老化が進み、記憶力の低下は顕著に。生活や仕事の細かな部分で困ることが多々ある。また夢と現実の錯誤も不意に訪れ、今後そうとう駄目な老人になりそう。水原紫苑第一歌集「びあんか」のオマージュ終了。現在は日々更新されるふらんす堂hp「水原紫苑短歌日記」、歌集「うたうら」、歌集「如何なる花束にも無き花を」のオマージュを続けている。

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第6章 12月1日より31日 六十二首

ワールドカップカタール大会、日本はドイツ、スペインを破り決勝トーナメント、残念ながら1回戦でクロアチアにPK敗け、日本の敗退で関心なくなる。新潟市はずっと悪天候、雨の日続く、19日朝から大雪、市内で50センチ以上の積雪。コロナウィルス感染者數は高止まり傾向、全国で日々10万人前後と発表が普通、そろそろ私たちの番か。67歳を半分越え心身の老化現象が顕著、尋常でない物忘れや妄想が頻発、アルツハイマー症の前駆症状かと疑う。自分の短歌も「ひとつも覚えていない」ことに気づき、手書きなど挑戦してみたが、覚えられるものじゃない。水原紫苑最新歌集「快樂」購入。まだ「如何なる花…」の模写半分くらいだが、頑張って追いつきたい。

六日目の女神なにも感じぬふり後は誰かの失敗を待つ

思いがけず元気でもどのみち滅ぶ、縦横無尽という罰を受け

そんな場所で利口な振り、寄りかかられてもブスなのとあの人を止め

あちらから観光客、すると突然汚れた人が「寒いですね」と

俺たちがスターバックス労働者なら知らぬふりホームセンターへ

詩人とデュエット流れ星渡り鳥もいずれ失脚あれまエンジェル

きみ明かりを点けてくれないか、違う使い方を謙虚に考え

未解決なわたし朝起きて何もできぬ、眠り姫に会えたなら

立ち止まってデバイス見せてピンチなきみを全否定、サイズ合わさぬ

もういいんだ鳥の仲間が処罰しに来る、隠れ家で見よう見まねで

天気悪いんだって、自覚症状たくさんあるも母の効力

ダージリンあの人が死ぬ、無声映画のヒーローと伝えきれずに

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態度悪いっていわれてる僕らがドライフルーツに苦心惨憺

きみのはゆっくりと晴れ池の深さにたじろぐ、ちょっと悪い印象

都電いったり来たり準備不足な剛力彩芽に穏やかでない

なるなる大事な部分が歴史の審判、連敗中のきみたちも

新しい宇宙飛行士なぜそんな人がわたしを縛りに来るか

聞き分けのよい子ばかり選び少しずつ進行、焦げ臭い街を

見つける喜ひ「僕は平気だ」」窪地で待ってるきみ等と会いたい

一時間くらい僕ら逃げ道さがし「ここ築地です」そうでしたか

「わたしが壊した街だここ」驚いて人は逃げだす別の制度を

言葉の戦争で宙づりでもそんなんじゃ落ちない、力を溜めて

助けいるのならここ認印ひとまず警戒、あなた初々し

目薬が効かず目玉ひからびかけた若者がいる、明るすぎずに

 

補完計画→置換計画 2022年前期

第1章 1月1日より1月31日 四十三首

フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ海底火山噴火、太平洋沿岸に津波到達し漁船等に被害だが従来の気象常識で考えにくい気象庁。新型コロナオミクロン株猛威(第六派)。新規感染者数84,934名/日(29日)が全国最多、618名/日(27日)が県内最多。新潟を含む34都道府県が蔓延防止適応地域に。職場フードコートは午後8時閉店。大相撲初場所関脇御嶽海優勝、場所後に大関に。新潟市周辺新年早々寒波で冷え冷え。職場から帰宅途中に凍った地面で滑り転倒、臀部に強烈な打撲10日後まだ痛む。PCスパムメールに騙されパスワード入力クリック寸前詐欺被害寸前事態をまねく、注意せねば。

諸君、温暖化が恋しくないかドッキリカメラみたいな地吹雪

屋上の人に呼ばれた「燃えぬのか燃えずにしまうか」試されていたか

尖っている方が偉い昔からの決まりでと言ってやった工場長に

ここナミブ砂漠でないんじゃないか狐がいない、爪を見たまえ

慌て床屋の大役いただき光栄もっと必死で困らせたくって

少年老い易くたぶん非正規ブランド品みたいなレッスルしようか

これは汚れでなくあの人の足跡、重いものを元気にあの人は

嘘つきがたくさん多目的バスに乗り「言い訳が通じぬ」それも嘘

ちっちゃなゲジゲジ見つけ逃したつられてわたしも走り汚れた

「瓶はポケットに」小声で制し大勢のカメレオン通り過ぎるを待つ

隠れてないでブラザー怯えさせて、寒き夜に打ちひしがれたし

遠吠えも先手必勝わたくしは叶わぬほどの高みでレスキュー

たどたどしく祭り終えやっぱりぼくら乗り遅れもう後は見えぬ

家政婦は御嶽海そらからお金ふる夢見たとたんに寄り切られ

力士たちは草原を去り島は違う方角に、伝記作家がみている

ブロッコリー捕物帖なぜ犯人はみどりの覆面お味見してみて

食べて寝て悩み事相談ほぼ一緒じゃん、個人戦勝ち抜きにゆく

悪魔を憐れむ小唄の師匠が劣勢、ひとり戻れぬ悪夢からまり

奥さま朗報お楽しみなデパ地下散策あの人も一人で来るという

あの方が迎えてくれて皆でポットのお茶を飲む、ぼくら優勢で

いろんな人の悲しみを摘み発酵さす、部外秘よ摘み取り方は

「こんにちは静かな敵です命狙われてますよ」家族に逢いたい

関係者専用ゲートで一休さんが禅問答、今度は右手で

だけどパパは冷静なんです果物選びも言葉の力ふるう時にも

シネマはS席で、用心棒にも同じ映画をすこし離れて

寝転んで嫌いな動物のまねをしダーウィンの馬鹿!恥ずかしい朝に

「これでよかったあの人も反省をする」夜半に帰宅の父の眠たげ

きみ起きなさい墓場でイソップが昔話きかせる、無料でないが

えと、そもそもきみも僕も宇宙誕生由来の元素だし愉快でないし

樹木葬にしてくれないか君らとは別に、木霊にはならぬから

間違えている人を諭さねば穏やかにと静かの海から聞こえて

「嘘ですみんな嘘」向こうに着くまであの人小さく囁き続ける

嫌いなあいつも炊き込みご飯ぼくは誰に勝てるのか少し暖か

「お伽噺でね、強欲な人はどうなるの?」見えぬ幟立ててると

いないんだぼく食物連鎖さけて戸惑う、怒っているビル・ゲイツ

青年の主張みな聞かぬふり良い子はお休み、とびきり果実は甘く

肉屋繁盛し愛犬ショコラ旅に出る、悪い噂になる前に

依頼人は小学6年実技が苦手OKアンニュイ眠たげでよい

こんな窮地にビスケットかよ力尽きちゃう、鳩よ平和でも恥じ

「だって君は終わった人だし立場もないし」黙々と努力一人で

トンガ夫人肝を冷やすがフカフカで悪い気はせぬ、姫にまかせて

冒険に出るカタクチイワシ雑魚で悪いか!私物検査で引っ掛かり

言われるまま櫓を漕ぎ知らぬ間にお金がたくさん、僕らの地図帳

次に来る人に乗り換え駅を聞く一緒に行けぬなら其処で待つ

 

第2章 2月1日より28日   五十六首

新型コロナ、依然猛威。全国で日々5万人新潟県で500人が感染。職場でも濃厚接触で自宅待機が2名。北京冬季五輪開催、高木菜那が2度の転倒。ロシアがウクライナに侵攻、市街戦、今後が憂慮。職場責任者が交代、現在青山店副責任者の女性が責任者業務に慣れるまで応援で青山店に出向、急な環境の変化で精神的疲労。21日、母が自宅で転倒、大腿骨骨折、救急車を呼び新潟南病院に搬送、入院。24日に手術成功。コロナ禍で見舞い面会ができぬがリモート面会を実現。水原紫苑の作歌意欲が旺盛。ふらんす堂という書肆のホームページで日々新作短歌を一首披露。また月刊「短歌研究」123月号に各30首詠を掲載。嬉しいが、作品の質に疑問あり。とはいえわたしも本歌取りに励み一日二首の発表に挑戦中。

約束をしてここにいる、枯れたはずの花で気を病む人なぐさめるため

もしやレオナルド別の世界で戦争ならば伝書鳩は来るかと

新しい生き方を僕たちは選んだ、嬉しやだれも違う血の色

宇宙まで連れていって「うん」そして天罰、通り過ぎてからうろたえ

きみたちは暖かく思い通りでなくとも笑みて、あの人を赦す

もうじきスポーツマンが来る誰かを探しに、どうするんだ子どもら

不覚にも船はパーティで参加賞、珊瑚とる人の本音語れず

レモネードのあざとさ夜に来た人を誰にも知らせず父と干潟へ

壊したこと忘れ明日の準備す出番のない人専用プールで

気難しげな洗濯機を使いこなし川を渡る、絡まらぬよう

ストップ・ザ・ミュージック昔の恋の不始末脱ぎ捨て路地で着替えを

いろんな人を遠くで眺め格付けをするわたしの昼食が謙虚だ

コインパークであの人ズルです、要領のよい人にその花を見せ

可哀そうな鮫の生涯気がかりならハンペン喰うな、歌は自在よ

見慣れぬ人専用Gメンが急く、違反者に伝えねば「王は元気」と

「油断すると虫がはびこる」オリンピックという名の看護婦に諭され

十九万人が十九万円以下で暮らす、寒い日は土鍋で

食べきれぬ農産物にもっともっと囲まれ死にたい、来年の僕は

返事がこないあの人へ、傷つくのは一緒こわいもの数えきれぬし

お爺さんの世界へようこそ応援よろしくといい変化球投げ

飛べ君よ、とても破れやすい意地悪な空へ火盗蛾がともに飛ぶよ

「はじめまして」暮らしの中でどうやら百万年もひとつ工夫を

まだ隠れている戦犯を捜す日々です充実してます悔しいですか?

数えきれぬさよならがあり僕たちも共犯者だし必死で拾って

僕たちは悪い子すんでのところで奴に見付かり、濃い目の紅茶で

人は躓くもの、遊びに行くのかこんな夜にだったら梯子を

エスカレーター式死刑台です、見よ等間隔でたった五分で

うさぎ飼う人きっと来る知らぬ間に来る、無論誰の不作為でなく

音楽がある、お前好みのいかれたパンクを高い場所で誰かと

町工場ブルースわき目もふらず箱に詰めたい一人でおまえを

戦闘的な人生なり選り好みもあり欲しいのは肋骨きみのが

みな私をあてにしていた子らなのに見ぬふり、月曜に後回し

飛びなさいメリー・ポピンズ、母さんは射撃の名手だったら歌えば

わたしを好きになれぬかきみ家来のくせに、まだ知られぬ鍵を見せ

待っていても花蜂は来ぬ、恥じらいのバームクーヘン誰も知らざる

シマウマが仕返しに来る数えきれぬ憤懣があるというがポニーよ

手伝ってほしいかもっと高い位置で星を見たいか、大胆なきみ

良き人が我慢強いと限らず良ききみと此処をたかぶりゆけるか

ここ誰の墓所か知らず水鳥が遊び…怖い顔の人が餌まく

山の名の由来は古い詩人の故事にちなむ、鴉に喰われたらし

真っ暗な愛です分かるね暗いままで弦楽器の音色たよりに

特別な自転車レース要らぬもの捨て去り走る夕日に向かいて

わたしには弟子がいる、だが解けぬだろう彼らではてんでばらばら怖がり

明日の朝の僕の分がない、ないのなら死ぬのかな僕みなが小声だ

ポパイ助けて「なんてこったいオリーブ」鏡が見ているきみのわがまま

去年湯河原温泉で飲んだファンタグレープ上出来なにせもので

目の戦争、目だけで悪いか全てを見たがり驚き方がやんちゃで

間違った旗が何本もある、取り戻すには明日もう一度あそこまで

いつ来られるか聖マカデミア、買い物籠持ち杖つきかっこ悪いが

きっとドバイでは難問だらけ、拝んでいるのだずっと晴れの日中は

あの日からずっと目障りな雲そのせいで幾つか道は閉ざされ

おまえは石油臭いんだね「そうです母さん」いっぱい涙ながして

正しい行い、つまらぬ人とも快活に話しあとでうがいを

ロンドン橋落ちてからどんどん不況に、方角のよい店で買い物を

もっと褒めてくださいぼくは気高い、軍艦マーチ軍艦マーチで

「歩みののろいあなたたちが大嫌い」聞こえないのか霧は晴れぬか

 

第3章 3月1日より31日 六十二首

ロシア・ウクライナ間の戦争状態、1ヶ月を経て膠着状態。プーチンが血迷い核兵器など使用するのではと心配。コロナウィルス関連の蔓延防止措置は月半ばで全面解除、ただし新規患者の数は高止まり。今後はウィズコロナの時代に移行するのだろうが、高齢のわたしは罹りたくないもの。大腿骨骨折の母は入院中の病院で夜間の不穏を看護師に見咎められ、3週間で退院。帰宅当初は認知力に疑問があったが徐々に恢復(と思いたい)。職場関連、4月から本籍店、出向店のどちらにも通わなくてはならず、ままならぬ。木内くんが桜の咲く頃に来県の予定。

鳩たちがわるさ重ねて、ああもう全部消そうか見なくてよいなら

窓の外に怖い人が、でもこれくらいは平気ぼくらおとぎ話で

次の人次の人とみな順に地下室へ行く、不注意があったので

仔犬の名をつけてあげようもう少し静かな場所で星の不在時に

トムと名乗るウミウシが生まれた海に帰りたがる、工業地帯だが

わたしたちはくっつきすぎたあたたか過ぎる、戻ってこないか人よ

変身をこじらせ必死に尻拭い、われらいつでも結合できずに

「毒ですこれ帰れなくなる」友がみな敵にみえた動物病院

「唸り声しか聞こえないこんな星だし」宇宙飛行士ドリル片手に

ごきげんよう陽気な虫よきみ実は弱虫「さあ?」悔しき雨音

逃げないでうまくいかぬなら口笛を吹き「僕じゃない」そんな気がする

のび太さんのせい仲間は来ない、隠れなきゃ工事中の恋人に似せ

都会風なおばさん湿布薬ほしいがここ離れられず、痒すぎ

断固たる歯列矯正いつまで悩み立ち尽くす、嫌いになるべく

そこのけスラブ魂が通る「悲愴」が流れ、時間稼ぎにラジオを

旨味が足りず重金属で味付け、怒ったねあなた葱振りまわす

「快活な後裔たちよわたしは苦しい」あら大胆な恐竜が吠え

上手くゆかぬのはクレージーな海鳴りのせい、夜は更に声高に

気にせずに、万遍なくクリーム塗りたくるあの人わたしの恩師で

犬だけでなく皆さんに練習問題です、屋上に鉛筆がない

「ねえ、怖がらせないで」木々に目配せストイックな人だけいざなう

公害元年ぼくは生まれた、驚くなよ斬新な首振り運動

薄っぺらな神さまのせい目覚まし時計がすぐ止まる、アタックせねば

大きな袋の人が遊びに来たよ子らも歓迎、役立たずだが

吠えても無駄、何もないところへ連れられるだけいま東方的で

「手を出しちゃ駄目、不発弾かも」マーガレット戦線みなつかまり立ちで

もっとぼくを好きになってよ、めし食うのと同じくらいのエネルギーで

目立たぬよう次のエリアへ、怖いよとても雨降り空回りどこも

肉じゃがに弱い人ばかり麻酔銃で狩る、薄着の効用なり

食用ガエルの一生わりと楽しげ、そうさぼくら間違い続ける

可愛いけど不愛想、美味しそうでもそっぽ向かれ僕らストレスで

これでやっと皆がとびきり皆でお近づき、いやすべてきみの妄想

アイネクライネ不満くすぶり爪楊枝最前線、道は譲るぞ

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あなたには銀の指輪を、間違えて上手くゆかぬ人諭すしるしに

投石機で放られぼくら気絶す全て見損なう、非礼詫びねば

これでやっと「嫌われるお母さん」役で喝采仏頂面が決め手に

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考え事してる間にきみら神仏習合、だったら寒気を入れ

指定席とれました向上心抑えます、饒舌に牛をいざなう

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LOVEの血中濃度が低くなってる困った、二人とも汚れちゃい

人類のひとりの死、待っていただれもが不機嫌あんなのが相手で

タフネス、その夜のうちのルール変更セイウチは失格すまぬチビすけ

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正体をあらわせコッペパン、鍵のかかる手帳に身中の虫の名

いつまでも待たされ顎も膝もガクガク貶められ「わたしを救って」

お父さんが帽子を失くしどうしたいんだお前らテーブルマナーは

踏みとどまれたはずの悪路、途中下車したいだけの爺の持つ花木

泣く人怖れる人みなサイレンできみを出迎え「ご帰還ですか?」

人類は夜遊びが好き、生真面目な母よ気を病み悲劇あおるべし

ここ無一物アイランド矢印の方角いかつい男も無一物

あなたの基地に妨害電波を、座禅組んでわざと停滞あなたを

合成された兄さんずっと前から心はケミカル変声期はもう

幾人かかりてピアノのお稽古こんにちは整列は怖くないです

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第4章 4月1日より30日 60首

ロシアによるウクライナ侵略、長期化の兆し。国際社会なんて何もできないものなのだなと痛感。戦争のせいで諸物価高騰、円安に歯止めかからず、日本経済の衰退も戦争のせいで顕在化。2月半ばから続いたイオン青山店への応援は4月末で終了、結構な徒労感が残る。退院し自宅療養中の母は徐々に回復気味だが、骨折以前からの衰えは少し加速気味。桜満開に合わせ木内くん写真を撮りに来県、良い写真を氏のブログに掲載中。離人癖というべき症状が、暮らしの中で頻繁に表れる。おかしなことだが夢の中でも同じ経験を幾度も。どこかが大きく病んでいるのかもしれず。

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第5章 5月1日より31日 62首

ロシアvs.ウクライナ戦争は膠着状態。ロシア軍首都キーウ陥落作戦を放棄、東部戦線で攻勢、マリウポリを奪取など。知床観光船沈没事故、会社のずさん運航が問題に。新型コロナ、患者数は日々全国で2・3万人だが、withコロナ政策で徐々に規制は緩和、野球もサッカーも観客数に上限なし。自治会の会長が体調不良で退任を示唆、今後が課題。母のQOLは徐々に上昇だが、逆にわたしの老化現象が顕在してきて、生活全般に支障が。水原紫苑の多作は続き、過去の歌集の本歌取りまでなかなかできず。

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あまた勇者たちワニに襲われ喰われ、要らぬ時計でダムが埋まると

ぬめり伴う恋なので真面目な人お断り、大勢は船を降り

夜になると宇宙戦艦、悲劇的な結末でよい気高くあれば

鬼さんこちらに文学好きがいる、追いかければまた悩み出し楽し

〈His Mastie's Voive…〉呪術師と衛生兵と発進あなたの声で

夕刻を過ぎれば損害賠償、廃墟みたいな庁舎に並ぶぼくも

「わたしには甘くないほうを」でもクレープ大きめクリーム多めで

決めましたわたしエネルギー多めの人に食い込み太陽みたいに

紙粘土でこしらえ砂に彩色、賢者よどこを見ているドラマの 

クッキングの合間に事件が、罰ゲームで押し倒され胡椒まみれで

宅急便が来た「次の荷物は重い」埋もれぬ理由を探しあぐねて

馬鹿な王がいて埴輪ひきいて死後の国を攻めたがる、土の剣で

皆こんな奴の手下なのかダメ人間か、広い広い兄貴よどこへ

見よ新しい人よ俺さまの激しさを、花散らす振りで威嚇し

わが友丸出だめ夫を叩くサランラップの芯で、人生末期に

うんとお婆さんになり皆を困らせでも正直な爺さんもいい

 

第6章 6月1日より30日 60首

関東甲信で27日梅雨明け、新潟県も翌日に梅雨明け、どうなってんだか。バカ暑い夏がもう来てしまった。プロ野球セ・リーグヤクルトスワローズ6月で独走状態、これでクライマックスで負けたらそれもいい。小田嶋隆氏死去,もっと活躍してほしかった。諸事値上げの季節、豆腐のサイズが小さくなったり、カップラーメンが140円だったりと驚き。自治会会長が8月一杯で辞めることに。新役員リクルートで各役員が東奔西走したが、残念今のところやってくれる人は見つからない。母の体調は徐々に良くなっているが、その分、バッティングする場面が増える、わたしがもう少し自重すべきだが、それがなかなか難しい。わたしも老いを感じている、忘れ物(物理的にもオツムの中でも)多く、自分に愛想が尽きそう。

鉱物の神さまも穀物の神さまも飛んでいってどうにでもなれ

いつの間に敗者復活ここにこやかな人ばかりで判定を待つ

ソテーブイヨン僕たちは古代人を愛して止まず、噛みつかれても

昆虫の目を見て話す聖フランシス、カナブンおまえ切ないのだね

「むろん神だって出来たてだった頃もあろうに」老夫忘れ癖つよし

伊豆安房常陸佐渡隠岐土佐ならばみやげに魚介いまだ届かぬ

原始的な呪術で人がころり騙され駆ける、健康な人よ去るべし

快感を可視化してますあなたには「美少年」どうぞ、焼酎ですけど

奇妙な我慢比べが終わった、友よ家電製品使えぬまま逝け

救命具を貸してあげよう、鼻水みたいな魂で楚々と行くべし

子どもたちは飛び越えてゆく大胆にお喋りの木もバイバイの木も

赤い帽子もお靴も欲しいよと進化論、戻れなくなってでも

悪い噂討伐隊に問い詰められた「風は元気」と呟くだけで

「朝起きたら毒虫だった女学生のドラマです」特撮で稼ぐ

ここまで来て僕は大いに多機能もう怖くない、黒い服を脱ぐ

お月様が泣いてました「あの人たちを襲うのですね」はいと陽気に

気付かれぬよう死にたし霊となって臨時ニュースに取り上げられたし

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「遅いですよウルトラ星人」まず間違い探しで適性を見る

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夥しき死を歌うべしヘビーメタルさん、いつまで味方か知れぬが

新聞を破った「大切なことが省かれている」テレビ欄は無事で

死を思い交番へ行け、退屈な思想調査ののちは激務で

「聞いてよパパ!裏切り者がいる」ごめん本当の自分は勘が鈍くて

退屈がる人をあの世へ渡す機械、着けばすぐ散るようにできている

内側に天敵がいる「良いことを教えよう」苦い午後になるか

木の実くんはもっと凄い、アメコミに心奪われ「卑屈になるな」と

男たちはみな死ぬ、罠に気づかぬ臆病なわたしだけがショックで

草刈りも不寝番も平等だから個々に死ねず、午後五時までは

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空腹は慣れている規則正しい暮らしは不向き、鳥や犬と遊ぶ

ヒマワリは明日戦うだろうか、風に吹かれ波消しブロックで待つ

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寂しい人ら集い違った広場で混声合唱、聞いてどうなる

母校では役立たずとかどうすんのとか、閉ざさずに守っていきたい

スポンジ共和国による独自の制裁、もっと色っぽい石鹸で

六月六日の参観日、元気な子から密林にゆくその入り口は

社歌ですみな真面目に歌います歌えぬ人は引き離されて

そうか君もかズボン下げられ姫君に「絶好な奴め」と叱られ

悲しいならジーンズ履き替え自由なおっさんに、びっくりな明日を

殺される殺されるぞBangここでか!次は自動で急所叩いて

明るい記事の人だねあなた「自分で船を動かしたんです」だったら

実践編です「やられたらやり返せ」あっぱれ全能の人が小声で

ガンジーという名の子牛きみの祖先は時給千円慌てずにすむ

死んだ兄に似た徳利急須、似てない民主主義どうしても壊れずに

「恋は自動ボーナスは等身大です」もっと威勢のよい子はおらぬか

「誰も何も知りはしないよ父さん」だからネガティブな星に願いを

泡立て器が奥まで侵入「ミルクと呼んで」いいのか押し込まれても

こうすれば見えぬ閉めておけばよい「誰もが恋人」のわけもないので

身振り手振り反論くまモン熊襲は国のまほろ熊襲うるわし

仏法僧ぶっぱなそうぜ物騒な乗り物に取っ手がついている

「手こずってばかり生きるのが嫌に」それもよい一番強いものが残る

うんだからさ違うんだ「先に来た人が勝ち」なだけ、宇宙残念

何度も呼び止められその都度アンケート、暮らしやすそうな街なのに

おかしな国から仕返しに来た、みなを掃除機で吸い込み犬にすると

取扱注意な玉手箱に鍵をかけ夢は見ず、早起きがよい

変更を受け入れ「我慢してくれないか」笑われても言い訳はせず

最強の昆虫採集、腕の長い少女がじわり最後に笑う

補完計画→置換計画 2021年後期

第1章 7月1日より7月31日 三十九首

五輪開催前に、コーネリアスラーメンズ小林賢太郎が過去の言動を問われ開会式演出を降板、アウシュビッツを煽ったギャグが問題視だがわたしには納得できぬ。五輪開催に合わせたよう新型コロナ第五波に襲われる。東京で一日の感染者4058名(31日)新潟県では58名(31日)が最高。わたしは18日に2回目接種完了、閉店後勤務者の男性1名家族感染で陽性、肺炎を起こし市民病院入院、無事復帰してほしい。梅雨明け後の新潟市は高気圧が居座り真夏日が続く。緑地帯に植えた植物たちがどんどん枯れ悲しい。

退屈なサンドイッチ伯爵へ「隧道を抜ければコンビニ」効率は良い

よく鉛筆削りが売れる街です、バルタン星人ったら爪研ぎもして

光っている虫が怪しいと分隊長、あの人は健忘症の上司が嫌い

「誰でもドア」から誰もが出てきて大声で話す、この先は一人で

アブラゼミの一生を紙芝居に、うるさいだけの虫だけど色彩に気を遣い

卵です市場にいます誕生日は冷たくて母のささやき聞き逃したけど

 7月5日、あるみ村長チャットへの返歌

あの子は木登りが下手、囃したけど爪研ぎしてると聞いて怖がる

「ねえ神様、人懐こい小さな蜘蛛になりたい」暗く寂しい場所にいる

ケーキを切れない家庭に育ちおべっかも苦手だ、善行を積むべし

豆腐屋です「花咲く乙女たち」の名のガンモ売りたし、マドレーヌ味にて

聞いたことない駅だけどどうする?御免だね急行アリス妙な警笛

何万人に道を問われ古代より続く退路を示す、戸惑えばよい

死んだ人をねぎらう気分でカレーを食べよう、食券は無駄にせず

隕石で吹き飛ばされ七千万年昔から来た、食い物ウジャウジャだな此処は

お構いもしませんで少女フレンド、電気を使った魔法は次週で

「裏切りのミーアキャット」の番号札をお持ちの貴方、騙されてます

工業団地で嘘の恋が発覚!パブロフの犬がお手柄、困った狸め

結局どこのアリストテレス交通誘導員だから「きみ、空へ還れ」

突然の焼き鳥注意報にみなが湧きたつ、世界中が煙く香ばし

きっと皆は他の方法で難問を解く、帰路は勾配きみは歌うな

粉微塵大海戦全ての海が二つに分かれ諍う、血栓ができやすい

君たちは勇敢だった、死を望む病気の人と大喜利ザブトン二枚は

犯人は“刻み林檎”というなら現場は混乱クレープの立場がない

お兄ちゃんと僕と怖い儀式に連れられそのせいで、顔がいびつに

船を予約したものですが船から滝はみえますか?移動する幸せ

とても不自由な展覧会で牝牛のような少女に衝突、ミルクをこぼす

こんにちはロボットさん「人生劇場」歌おう検査で弾かれるまで

みんな違う自転車に乗っているけど勝手は許さぬ!ベルは真鍮

夢を見る茄子ありボーナスでも現実は棒なし壁に額つけている

汚れたタオルでいいじゃないかアニマル!買い物籠に日用品詰め

定食屋の手前トラップで無一文、とても困難な旅がはじまる

期待はずれ婚活センサーよく喋りやたら駆け引き、ひとりでいたい

知らぬ間の三権分立ここにいないわたくしの器官が新聞を読む

俺たちは左門豊作、愉快でないが気を取り直しまさに小走り

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第2章 8月1日より31日 三十六首

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第3章 9月1日より30日 三十七首

菅義偉総理退陣。月末に自民総裁選、岸田文雄元外相が新総裁総理に。新型コロナ陽性者数が中旬より劇的に減少、専門家も首をかしげ、月末に緊急事態宣言は解除。東京パラリンピック閉会、マラソン女子視覚障害で66歳西島美穂子が完走入賞、なんだか立場ない。職場でも新人女性従業員に一緒の勤務を拒否され実生活でも立場がない。奈良の親友より新米を送られる。美しい中秋の名月が見れた。

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第4章 10月1日より31日 三十五首

岸田総理衆議院を解散、31日総選挙。新潟に白鳥が飛来。わが家の庭でウグイスとシジュウカラが目撃、モズの声も聞こえるが姿は見えぬ。13日に市道脇緑地帯にパンジービオラを500鉢弱を植え、日々草・ベゴニアが枯れた後に植える予備のパンジー30鉢余を家の庭に植える。コロナ新規陽性者激減となり、職場の同僚らと2年ぶりに居酒屋で一杯が美味い。

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第5章 11月1日より30日  三十六首

新型コロナウィルス海外でいまだ猛威、下旬に南アフリカで変異株(オミクロン株)確認され今後も不安。国内では感染者1日百人以下の日もあり収束してほしい。立憲民主党代表選、新潟1区選出西村智奈美立候補するも最下位落選。プロ野球ヤクルトスワローズ日本シリーズ制す。大相撲照ノ富士全勝優勝。阿炎復活の十三勝、同じく出場停止明け竜電は幕下優勝。新潟市周辺の気候は冬型、強風と豪雨の日が続き緑地帯になかなか行けず、長く咲いてくれたベゴニアも枯れ処分。チャット短歌、発表数は660首超え。角川短歌12月号に水原紫苑「風媒花」28首掲載、また本歌取りに挑戦しつつあり。

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第6章 12月1日より

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