置換計画

筆名「石丸公竹斎」の短歌作品を掲載

補完計画→置換計画 2022年後期

 第1章 7月1日より7月31日 六十二首

参院選応援演説中、安倍元総理狙撃され死亡。国葬決定。犯人は統一教会に家庭を壊された、50年以上昔70年安保の頃、黒板に文字書き駅構内で反共を訴えていた勝共連合は安倍の祖父さんがかかわっているし「因果は巡る」と。参院選新潟選挙区は森裕子落選、TV中継で怒ってばかりが悪かったか。コロナウィルス第7派、日本の感染者数が世界一とのこと、プロ野球チームでクラスター試合中止や2軍選手入れての試合など。4度目ワクチン接種券はまだ来ない。異常気象か6月中に梅雨明けしたが、今月中旬に戻り梅雨けっこう大雨。月末は梅雨明け10日の晴天続く。フードコート勤務者1名私用で数週間休み、久しぶり応援で入り精神的にくたびれる。母の容態良好だが、随所に衰えを感じる。衰えはわたしも一緒だ。

衰えが分かる戻れずここにいる、伸びない大人のブルース歌い

騙されてバーチャル家電で生き延びて「有用生物ですか?あなたは」

とりあえず父さん立ち向かいでもこんなホラーに、畳まれ飾られ

「君は来なくていい」と銀行員はいう、生き別れの兄さんですか

空の色を変えますきっと迫力が違う、どうした鳥の羽は

どう移動すればこんなに楽しい、ぼんやりできないけれども坊や

駄目な人ばかり集め検査を続け、不可能な三択問題などで

金の歯ブラシ沼に沈め女神を待つ、もう苦しまぬはず誰も

無我夢中になってくどんどん「飛ばなくていいのか」激しくねだり

独創的な会員特典おばさんにおまかせ抹茶たててる

待ちたまえ東京の人この先で遺伝子配分、捨てる覚悟で

「社員旅行に連れていって」でもあの人とは嫌、僕ら上の空

大きなウサギとカピバラと警察官、記念日だもの並べば

電気製品のおかげで生きて「ここは安全地帯」セリフは最後に

歌い方は習わぬが僕ら慣れてる、いつでも同じ消防車でゆき

嘘つきが走る謎かけに来る「止めないのか」いますこし枯れるを待つ

とても痛んでいる自走砲です僕ぼんやりと照準どこがパリやら

きみの名キンポウゲ、懐かしい人を助けたいけど電話が怖くて

上出来な人たちルール破って押し寄せて「鳥になりたい」とかいう

避難所にいます汚れたままです、怖いドラマが始まってもいい

泣かないで、別の削り屑あげる許されるぎりぎりで弧を描く

なぞなぞを解き最も強い霊の名を知る、巡査よ油断せずに

貝の名の由来にわたしたちも赤面、受けて立ち伸び縮みさせ

サイレンで起こされ七日が経ってもっと強いファントムおらぬか

せっかちに顕彰じき貶められ屈辱、仕方ない小狡く生きる

痛恨のミス門前の薔薇を見落とし介護認定、高学歴でも

「いつ戻られますか」さっきの黄色いタクシーで恐竜みにいった人

「了解」ギャングと耳打ち、公務員に似る眼鏡姿が罠っぽい

ここからは夜時間もう一度だれかを信じ肉と酒を贖う

なるほど行く先は秘密なんだね、ダンスの巧い人が道間違えて

生きるの面倒になりかけてくる雨の日に、賢者よ自慢は他所で

森を見よ虫を隠すなよき人がもっと奥に棲む標準語で

何もせずチャンス逃す人ですわたしまた詰まらぬ酒を飲む

ああそうだ無関係だ不死なんだ、よわい子たちに生きるすべ教え

バイリンガルの留吉、黒船へ提灯を持ち“You're under arrest.”

修繕はいいんだもうじき婚姻色、ですので明るい服装で

あなたを許したくない、平行で不等式で取り替え不可なあなたを

「全部が天ぷらになる」だったら見晴らしの良い場所でお結びを

少しずつプロペラ機が地を恋しがり降下して、冴えない旅は続く

充電しいつもの濃度のスポーツ飲料、知らぬ道を薄いズボンで

ジャンケン苦手お金で苦労する人生だなと怪獣が弱気だ

裏側は黄泉の国ひそひそと嘘の伝言、結束バンドで閉じ

ラブクラフトが好き551の豚まんも好き、先行を勧められ

目撃者を柔く突き飛ばし「私」はいない、水辺の荷受け場で待つ

操作に困りボタン長押しおや周囲の人はあちらへお発ちと

では山頂はどうなっているか、傷ついているなら待とうよ簡素に

黒い人も黄色い人も怒っていない、みなまだお母さんがいて

そこジャングルだったね古民家と格闘したね、我が分身がいう

「お父さんは死んだ」と意図せず九官鳥、鍵をかけられそれから

風を待つ人同士で着せ替えはじめ慰めるよう列車汽笛を

ドアノブに雫が、悪いものが来るらし弟よ許しあおうか

準決勝いまから乗船は午後から、あと30分でオデンたおやか

よかった潮汐発電所同士で、あなた励まし静々タービン回す

お祖父さんの遺言「通夜にはホルモン」なるほど凄い時代を生きた

それキンポウゲでなくただの毒草よく夢に出るあの人のもの

日暮れを待つ健康家族、マイ国家収奪コースはそれからで

「連れにくるよ夕方すぎたら」近代的な補聴器もってこいとも

いま投げているのが飛雄馬老いて童顔、どういう地図に描かれる

また元通りの人生相談「行きたいんだ」きみにエタノール

地獄がお似合い柔らかい場所もあるし、新弟子検査会場にて

わたしたちは帰らなくては「諍いはなかったことに」無意味なダンテス

間違えている「蘇我入鹿の鳴き真似します」悪いけど勤務中で

 

第2章 8月1日より31日 六十二首

暑さは8月にはいり一段落、暑い日雨の日が互い違いに。新潟まつりの花火は延期。新型コロナワクチン4回目接種完了、コロナ患者総数は減らず日々十数万人、岸田総理も罹患、職場でも4名感染長期離脱。前月の安倍元総理暗殺事件、統一教会とズブズブな国会議員への追求へと飛び火。肝心の統一教会はどうなる。職場のスタンスが来月から変更、勤務時間3時間、健康保険・厚生年金は終了。職場フードコート相棒だった女性パートさんが急な退職、とても寂しい。8月初旬から禁酒を開始、もうじき1か月。ノンアルコール飲料「アサヒドライゼロ」が美味くビールの上位互換として日々愛飲。でも一日500ml半ダース飲んでいて経済的には同じかそれ以上の出費、あと深夜のトイレ回数が増えたか。

死を思い纏わりつかず、木は誰のものでもなくもっと冷たい

苦しんでいてもポトフで一緒、誰もなにも言いはせぬが仁義で

「欧州へ」だったら小判鮫もルフトハンザ、バイリンガルの真似して

「勝ちは譲る飯田龍太に」偽のバイオリンで減点、対等だけど

赤ちゃん登山家もうじき駄目に「遅れてきますよお連れさま方は」

ぼくの周囲の多臓器不全うんと遠くの食物連鎖、手に負えぬ

撃退プレーに喝采だけど汚れが移動しただけのこと、諦めとか

「嫌です行きません」放っておけずまさかの連帯、道には影が

恐竜の生まれ変わり白亜紀育ち午後5時まではイベントにいる

急いで現代音楽、ここでいま祟り神らと悪口いいあう

ママこれだけは燃えるゴミの日に、見られてもいいもっと高く掲げ

自転車に乗り良き子を救う日常、抗がん剤の効いている間の

こいつ犬なもんかもっと小狡い、だったらも少し深くに罠を

帰る場所はここでなくてよい、もう会えぬこと音符付け足し知らす

夢の中であなたはこの国の敵、叩くことはせず挟み込みて

多すぎる花をスコップで処置する、本当は誰か救うためらし

嬉しいかぼくの苦痛が、遠い場所から救い主がナビで検索

「ずっと昔キャベツは敵だった」ご飯の合間もバトル痛すぎ

止そうよじき新しい上司がくる、わたしたち窓塞がれたまま

木を叩き合図す木の上の人に、繋がらねば屋上でもう一度

果物がねじり取られたごめんね母さん、首長竜も一緒で

上出来な卵とじも記号と捉えあなたは不在、そんなドラマを

絆創膏に出来ること「傷を隠し無かったことに」父の微笑よ

時計は直った祭りが始まる、決められた順で交代ぼくらは

しわくちゃな子供の家に遊びに行こう、いい奴で全部が呪文で

この人もリメンバー救いないまま「束の間愉快」走らせたくて

焼けちまったスカンク学習塾、溜めていたビー玉が光あつめて

大多数がわたしに似た人、寄り道をして此処はネズミ浄土で

間違えて咲く花の裏がぼくらの秘密基地、みなで好きな歌を

家に帰り反省をする「殺しておけば」スマートな猫パンチで

レンタカーで温泉目指すサンローラン誰だかボロ着て玄関へ

フットサルは愉快、知らされぬだけぼくら手足口病な生き物で

三列目に白く線を引き独自の境界、友を見つける旅に

責任ある立場のゾンビに追いつかれ追い抜かれ、人生痛くて

「着いたよ地の果て」片道切符ならここまでhere we goと念仏を

鏡がきれい、或る日無意識や夢押し寄せてもきれいな鏡なら

ぼくらには瘤がある国中がそうなっている、安心して水着で

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「戦えばあなた負けます」人類の危機回避すべく鳥を説得

時間までブツクサ過ぎれば応援演説自動で、本気出ぬが

内匠頭切腹そしてぼくらも違う肩書、不合格らし

暮らし伸び縮みわたしは此処、不安も怒りもなく飛ぶ人を見ている

地球を四分の一周パン・アメリカン背中で間違え震えよ

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ジョンというあだ名を悪さする害虫につけた、そういう作法がある

顔がペタ、チビ太の顔がペタ潰れ遠くの街の獣のうわさよ

元の位置に戻る知らぬ間に過ぎた季節も戻る、君は落ちない

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わたし銃殺刑だ、みなかわるがわるの嘘なのにどうする神さま

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第3章 9月1日より30日 六十首

暑い日、涼しい日が交互の9月、徐々に夏物衣料を片づけ。台風いくつか日本襲来。急激な円安、株安。ウクライナ戦争や欧米のインフレ、日銀金融緩和の継続など原因は多岐だが、日本の没落を明確に感じる。エリザベス女王死去、天皇皇后両陛下、弔問に渡英。8月銃撃され死去した安倍元総理の国葬、賛否両論のなか行われる。今後も統一教会関連のあぶり出し作業は続くか。会社の健康保険資格喪失、9月から国民健康保険に移行。保険料などは10月になってみぬと不明。国保の「検診案内」があり、受診しなくては。以前も記したが、現実と夢とが普通にシンクロする。驚いて声を出したりはまだないが、症状が進めばアクションが出てしまわぬか心配。ドライゼロをビールの代わりに飲むことでの「禁酒」行動は8月4日以降続き、ほぼ2カ月アルコール不摂取。健康になったかは不明。こちらに発表の短歌、1200首を超える。

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第4章 10月1日より31日 六十三首

物価高騰、円安ドル高に歯止めがかからず。菓子も清涼飲料も値上げ、ビール関連の値上げまだなし、今後どうなる。安倍元首相殺害以降の統一教会関連報道、自民議員の右往左往。他のぼったくり宗教にどんどん飛び火せよと楽しみだがなかなか火は付かぬ。自治会秋の植栽・一斉清掃は無事終了、仮払いの花代など会計さんから受領、きれいに咲いてほしい。日々の暮らしに齟齬、いろいろな場所シーンで物忘れ、記憶違い、大小ミスを連発。老境というか脳の容量の限界なのか。禁酒は10月中旬で一旦終わり、その後2週間後にもビールいただく。こういうペーズを保持したい。水原紫苑のweb作品、「短歌研究」掲載作品、欧州旅行中の叙景詠ばかり、こちら本歌取りも空回りずっと、とはいえ場違い乱入それなり作品出来ているか。

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第5章 11月1日より30日 六十首

 

岸田内閣葉梨康弘法相失言で更迭。「死刑執行の時だけ注目…」との発言のせいだが、注目されたくどんどん処刑の判を押すという選択もあった。サッカーワールドカップ開催。日本が勝利した対ドイツ戦は仕事の関係で見られず。午後7時からの対コスタリカ戦のTV中継を見たが凡戦で、途中でテレビを消す。自身の老化が進み、記憶力の低下は顕著に。生活や仕事の細かな部分で困ることが多々ある。また夢と現実の錯誤も不意に訪れ、今後そうとう駄目な老人になりそう。水原紫苑第一歌集「びあんか」のオマージュ終了。現在は日々更新されるふらんす堂hp「水原紫苑短歌日記」、歌集「うたうら」、歌集「如何なる花束にも無き花を」のオマージュを続けている。

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来月で満期「花を買いにいかねば」ごく痛い場所を示してから

戦いはもうミスばかり突っ走り転び面倒なクイズ苦戦し

わたしたちでいただきましょう友達だって知らんぷり、ごく丁寧に

どうするんだ市議会議員よ「まさか準備不足で」飛脚はどこにでも

誰かに笑われて昨日からずっと、効かぬか次は肝油ドロップで

うんと寒い日もひとりで我慢す「失敗するはずなのにあいつら」

わたくしが死んだなら別の人がここを越え怪物として歩きだす

「遠くへ」これだもの居場所無くなりぶつかりますかリア充狙いて

実話でいこう、耐えられるさあちら側で勇気沸かせやつらを叩く

どちらでも輝くとても強い人、本来の下半身戦線へと

もう沢山な天気予報、コロナの先輩がた青春し逸脱し

疲れひどくないなら反対側から洗い落とし、その後救護班を

何をすれば暮れてくるのか「困った果実」だもの汚してしまえば

子供らみな分裂し不足させぬのにわたくしは友だち探せずに

裏側に尖ったもの摘め解けぬ問いを擬人化、あなた騒がしく

「なぜ落ちぬ」問いただせば正太郎のリモコン、もっと好きにしてくれと

劣っているのはあなた方、楽しまなくては猛獣狩りすなおに

閉店ですマリコさんはいません「そんなバカな」割り算苦手で

きっとアジアで逆子で生まれ暑い暑い分娩室で覚悟決め

建具屋でまた変な子が巡礼ごっこ、どの人が駄目か指差す

きみとぼく何年も交わりイクラ放流小さき点のままで

 

第6章 12月1日より31日 六十二首

ワールドカップカタール大会、日本はドイツ、スペインを破り決勝トーナメント、残念ながら1回戦でクロアチアにPK敗け、日本の敗退で関心なくなる。新潟市はずっと悪天候、雨の日続く、19日朝から大雪、市内で50センチ以上の積雪。コロナウィルス感染者數は高止まり傾向、全国で日々10万人前後と発表が普通、そろそろ私たちの番か。67歳を半分越え心身の老化現象が顕著、尋常でない物忘れや妄想が頻発、アルツハイマー症の前駆症状かと疑う。自分の短歌も「ひとつも覚えていない」ことに気づき、手書きなど挑戦してみたが、覚えられるものじゃない。水原紫苑最新歌集「快樂」購入。まだ「如何なる花…」の模写半分くらいだが、頑張って追いつきたい。

六日目の女神なにも感じぬふり後は誰かの失敗を待つ

思いがけず元気でもどのみち滅ぶ、縦横無尽という罰を受け

そんな場所で利口な振り、寄りかかられてもブスなのとあの人を止め

あちらから観光客、すると突然汚れた人が「寒いですね」と

俺たちがスターバックス労働者なら知らぬふりホームセンターへ

詩人とデュエット流れ星渡り鳥もいずれ失脚あれまエンジェル

きみ明かりを点けてくれないか、違う使い方を謙虚に考え

未解決なわたし朝起きて何もできぬ、眠り姫に会えたなら

立ち止まってデバイス見せてピンチなきみを全否定、サイズ合わさぬ

もういいんだ鳥の仲間が処罰しに来る、隠れ家で見よう見まねで

天気悪いんだって、自覚症状たくさんあるも母の効力

ダージリンあの人が死ぬ、無声映画のヒーローと伝えきれずに

僕たちもっと冷たい、やりにくがって介護福祉士修行のようで

帽子とろうか、手の内明かしいいことした気分答え合わせはせぬ

暖かい国で待つ、十日後くらい痛み出すかも何か別の理由で

光るんだここ賢い場所、そうだからきみ等はいらぬどいてもらって

森を留守にしてもいいかなもてなしてくれるそうだ、走ってゆかねば

動物が来てしまった暖かさを間違えている、時刻書き入れ

大きな力で電気を起し温まってる、またしても象の勝ち

どうしたんだい武蔵も小次郎も、モンゴロイド特有愛想よすぎて

よくこんな場所に鏡が届いた、怖くないものがたくさん映って

拡声器だれか恋する、遠くまでメロンパンみたいな冒険を

もうあと50万年わたしを信じ山河の名など待ってもらって

慕われてわたしいま見守られてる、優柔不断な神様でよい

晩年のあの人にそっと触れ「もう少し自由を」誰にも知らさず

中くらいのは触らぬ、嫌いな人にも届けダンディライオンすぐに

ナースコールナースコールどうしました「眠れそうだよ」夜を気にして

測ってみよう視力や心電図すこしくらい寒い人たちこちらへ

越えてゆけ音楽たち、ぼく温まってからゆく従順なふりして

二人してサイズ測り直してもう少し雄弁になる、怖いか

いま完熟メロン困っていたんだニュースになって、人がほどける

赤くなくて出かけられずそうなのか気象予報士だったら未来は

パパ全自動で好きか嫌いか、フルーツ一緒に食べたかったが

窓拭きをせよとあなたに言われ痛み取り除かれ、役立っている

あの子たちみな踏み外してブラックよね昨夜からわたしのために

名画座ではサテリコン小さな人のスペースもある、皆で観ねば

もっと遊びたかった大きい船を見に行きたかった、夕暮れまでに

みなできみの声を信じでも世界は無反応、ああ漏れてしまえば

ちょっとずつ指の形が南武線みたいにみえる場所を知っている

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