置換計画

筆名「石丸公竹斎」の短歌作品を掲載

補完計画→置換計画 2024年2月から4月

昨年後半より身体精神ともに衰弱、精神病院で検査しアルコール性認知症アルコール依存症と診断され、そのまま入院。3ヶ月入院治療投薬し4月29日昨日退院。入院中はやることなくてベッドの上で短歌作っていた。手書きで携帯で漢字を調べたりし結構できたが30首に絞りここに掲載。じつは角川短歌新人賞にどうか?と考えたが「まあ無理だな」と考えなおす。

 

あの人が火を持つうつくし火は揺れてあの人の兄弟なのかも

旅客機のせいで鳥たちは兄を怖れぬ、軽蔑はしずかなほどに

汚物処理委員に選ばれました中学時代、許したくない皆を

ブロイラー解放戦線兵士らもっぱら汁かけご飯のけなげさ

死んでしまったワニの母さん「玉子焼きまだ?」あの人の作り置きまだある

レントゲン技師のひそかな喜び「あなたにだけです」横顔サービス

買いもの篭のぞき「あっ入ってる」かあさんと密会木の下談合

諸君には「叶わぬ夢」のなる木贈呈 手中の砂がこぼれて

見ましたチラと警備会社のベテラン巡回でスプートニクと遭遇

「不幸な人を遠ざけ暮らす」花森安治の知恵なれど載せず

無精卵孤独な牝鶏が生んだ セールです孤独な人限定の

養老院配膳室前入所者のうち「誰の世話にもならぬ」人専用パックが

ここ海の底電車ごと皆でずり落ち即死できず魚かすめて

よき父になりたいたとえばモリアオガエル泡のかたち整えて

坊やには銀貨を、列車強盗に狙われぬうち走り逃れよ

せっかちな置時計「誰かさんごきげんよう」誰にでも挨拶早口で

わたしが汚す汚して歩き「きたない街」とののしる故郷を

溢れたらあとで片付け身なし子なんだ嘘だといいね 吟味して

雨です帰ります「そう仰らず水牢水責め」美声に止められ

あなたの尻のミッドナイトブルーな痣をジョン・シルバーが羨望

そこ暖かくしておきそれだけが罠 純情なけもの寄るほどの熱

青豆のくせにソロライブ「あなたを忘れられなくて」ロック好きなり

ドンブリを注文「きみたちはどういきる」など問わずムシャムシャ説教す

広島に行かねば行きたし 埋まってた石ころひとつ欲しわが手で

そこどいてくれないか「やだ」電柱が立つんだ「だから?」きみの代わりに

もっと不思議な黄色教えるオムレツにホワイトソース味も良し

砂のよろこびいま寝ている人にタッチどこまでも遠くへ誰かと

オレンジ色の魚の名は?訊いたとおりオレンジフィッシュ甘鯛ともいう

六百年待つきみ生まれる日、そして忘却長生きはしたくない

失敬な犬たち「マドンナ好き」か聴いたことないだろ「いえマリア様のこと」

浪漫美事な街並みをPОPなお洒落で楽しむキュリー夫人

補完計画→置換計画 2024年 1月

新潟市在住68歳石丸一雄が日々短歌を発表する当ブログですが、令和5年9月ころより、作者の認知度が低下し日常生活にも支障をきたし、作歌作業ができなくなりました。症状が落ち着くことを願いリハビリなど取り組みますが、一旦ブログの更新はせぬつもりです。ただし、具合がよい・脳の活動が活発という時には短歌を発表します。

令和6年1月23日

パンが何に消える、ジャガイモの不機嫌、誰かゆすってくれて間に合う

もうだってこんなに裸、持ち主の現れぬリュックサックに入れて

補完計画→置換計画 2023年後期

第一章 7月1日より31日 35首

梅雨明け前に大雨。新潟は「ビックリ」くらいですんだが、太平洋側で被害が。精神的にいろいろしんどくて、家から出ない。近所のスーパーに総菜を買いに行くほか、社会との接点がほぼない暮らし。いや、隣家の妹には、毎日家に寄ってもらい、問題がないかどうすればよいかなどのアドバイスをもらっている。昨年までは楽しみだったプロ野球中継だが、母もわたしも徐々に無関心となりつつあり、中継中途でテレビ消してしまったり。現在どこが勝ってるんだか強いんだかをよく知らぬ。7月末にオールスター戦、こちらも知らぬ選手ばかりの印象。コロナ5類移行で街中やスーパー内でマスク無しが徐々に広まるが、社会の目を怖がるわたし、もう少しマスク置いておく。

それできみは高く登りたい、でもその先ずっと激しい人として

だって僕ら監視団、嚙み合わぬ人らとこのあとも違う場所で

ないんだ信仰心わたしたちには乾物を、呼ぶ声も鈍くて

追う立場のきみたちへこの街ややこしくて俺は放っているが

おこづかい帳あなたのせいで寝たり起きたり、それなりに自分語りし

結果教えられでもわたしはおらず、そうだね今日でなくてよいのだし

八月に入社準備むろんタコ糸はミャンマー製木の根ではない

ゆっくりと元の場所に戻る、イソップ寓話で得た知識なぞって

子どもらに憑く魔物また来るらし味をしめ、補欠選挙で燃えたで

疲れてるはずなのに大声で笑いだす土木の時間、祈るって?

熊の尾が星座に、そうかこれ救難信号みなの故郷でのこと

70歳の人がわたしを謗り遠ざけてゆっくりと元の場所へ

赤い叉焼なのに連中気にせず夕焼以前の空みるごとく

あの人ととならいい家畜も連れて、お風呂に入るまね口でチャポンと

好きになっちゃった送電線好きですと訴え丘陵デートで

縛られさらされ皆ぎりぎりでお星さまに訴え、蜘蛛だまってろ

認知の母に看取られ死にたい目を閉じ自転車競技を想像し

笑ってやらぬと子どもら僕のやり方で人形を攻め、勝てずに

知らぬ街で風に遮られ、飛行船の出迎え皆で行きたいが

運勢多重の人よ思い出したかあなた見た夢、尋問せねば

ペンギンが半額だって人民元で手早く精算、さらりと

ティラ乃尾部屋の剛力肉食力士、場所後は密林に君臨し

歩行器の母を助け道戻るは守護霊ではなくただの怪物

美しくない二人乗るバス友達と認定されず別れ座りて

私だったユーモア配給係みなサイン出してるてんでの場所で

最強の息子よ探しに行くべし、微風に包まれ二人挟みて

長芋がため息つき話しかけ「爬虫類だったよね」自信なさげで

見えぬか聞こえぬか泣きたいのか通訳よ砕けちゃった人たちは

休憩しポイントを貯め保菌者だったあの日どう呼び止められて

戦勝国の空の色いつもどおり凱旋報告、ROCKしていて

剣豪ブラック死についてつね考え少しずつバスは平行

ルパン落とし物!「大事の前の小事さ」計算尺で測り直して

たぎる魔にぼくら地下へ逃れます収まったかどうかあとは自分で

ニュービジネス宇宙で暮らすみなに仁義という名のカクテル届け

倫敦橋抜け落ち圧について人は学ぶ、今日は悲しい日とも

 

第二章 8月1日より31日 32首

八月に何があって何をしていたのか、思い出そうとして不覚。もうそういう作業が出来なくなっているみたいだ。「公竹齋ブログ」で開陳できるならよいが、文章が書けなくなる、頭の中で言葉が整列してこない、何も考えられないみたいになるかも。とはいえ作歌の方はまだいけるか?不器用なわたしにでも小さな道具ってか武器が与えられてる。今後とも日々の作品を並べていきたいし作品が生まれる過程などもじっとみつけてみたい。当たり前の作業だったのがとてもいとおしく感じられる。

 

「安全なんだ通過するだけなら」こんど老人のきみに会いたい

しんどい杉の子とっさにたくましあなたを選ぶ、乗り移る気で

敗けたもんな邪魔な友のせいそれ以来めぐちゃん誇り持てずにいて

同病憐みみな船に乗せ「妄想をせよ」暴れてる人鎮め

遠くの人に届く旅連れてってチャーリーブラウン、話しかけられ

売れ残りはすべて処分もちろんわたしも発信機のせいにして

自分の扉に自分で隠れ散々なわたしが電気消し待つ

お茶漬けホールディングス決選投票茶碗蒸しプリーズきみに

ハンサムボーイ急がば回れ誰にもチャンスそんなんで驚いて

わたしたちはモンガラカワハギ何度でもぶつかる神さまと太刀打ち

一瞬だね骸骨こわすのもう戻らぬね世界の誰が泣こうが

濃いね君のエンジンあの人のと似る二人してさらけ出す喜び

自動停止あなた恋人候補の基準満たし歌うならここから

向こうから牛車、杭を打つ人ら見てはならぬ方角を知るよし

あなた黒い粒々なのですわたしのせいでここ無風の大地

違う時間違う空気、気を取り直し誰にも知らせずいま行く

僕ら絶句しここで見ていたあの人ふわり命拾いまでを

ネコの置物あつめ田村の念力するとお前プルースト呼ぶ

どうにかせぬと広中平祐もっと遠くの誰か負け惜しみいい

踊り子を見た裏側でよかったサイズですか?ああ計り忘れた

古語を重ね距離をつくり疲れたら並べ替え、すぐそばで疑問符

謙虚な怪物気付かぬ振り、逃げ場はない遊び場ならあるほらここ

人喰い熊とは知らず懇談、そうか君だね失敬のなきよう

森に住むしどろもどろ食性はなんでも食べるが言い訳はへた

怖がりな人宛巡航ミサイルぼくらの出番こわくないと慰め

一人では歩けぬけれど知らぬ振りする、何があったってぼくらは

歌の仲間とは音信不通つまり復讐できぬ、あんたあだ名は?

見てはならぬもの多しきっかけは心霊現象、蝕まれたくて

仲良しなあの人じつは殿さま「がってんだお山の大将」と呼ぶ

脂ぎるフィロソフィに飛び乗り黙らせ、君そこでみたものが答え

あなた見た夢の順みなこうして死ぬ、内側のガラス戸の重さ

次はきみの番、順に死んでゆくバスの乗客みな親戚きみの

 

第三章 9月1日より30日 21首

認知症は本物。9月以降は日々の積み重ね作業の多くを忘れ、過去を振り返っても何も覚えていないという風。自身でその場で苦しみもがき呆然としたりだが、1か月後にこうして記してみようと試みても、ほぼ記憶に残っていない。今後ともそれは続くだろうし、良くなるとか戻るとかはなさそう。近所に住む妹が「精神的な病気じゃないか、そちらなら入院や投薬で良くなる可能性が」と、心療内科を受診したがそちらで「認知症です、投薬は無理」といわれる。歌作が続くかは不明。

 

クレージーキャッツ真空パックでお届け、ヤマトさん君だけが頼りで

暑さのせいいまに斃れる人ばかり急遽呼び出し、悼んでくれ

ワグネルこちら本物やっと手ごたえ尖った部分でくっついて

かくれんぼして狛犬のかげ、長い名の狛犬と知る縛らねば

怖いくらい鰐が献血呼びかけおまえ人喰ったろう「いえ、誰も」と

夢をみ妄想をし日時計は直さず、映画の時間には早すぎ

リンパ楽し気まぐれで誰かを好きに、注意してばらけさせるのも

「風景が邪魔!」見よう見まねでやはり見えない、サラダ買いハムを食い

輸送中にまるめて、変に溝を意識せず変なままを通すので

堪えてきた友が寸断されてる古狐こむこむ蹴ってどうする

母さん、新幹線の邪魔しに行こう肺活量オッケー奇声あげに

ソーメンでできた国と悟られぬよう日時計は直さぬ折れにくく

魚は順に後でよかったカラになり手ほどきの機会うばわれ

誰かの手下と察し触らずすむ場所に放り込む、変なままで

来年はいないきっと今してくれる、映画館は遠いが慌てず

気まぐれで水陸両用、君より長く潜ったぼくら寄る辺なく

いま僕は正しい方角、使い勝手のよい手帳持って切ない

一緒にいたい太陽おまえと「手ぶらで来たの?」それ言ってみたい

察したのだろうそういう夢と「騙されていただけ」加点わずかで

面倒でも迎えてくれる仕方ない人に心霊現象、クレーンで

あなたの周り汚れましたか恋人は大正金時かじり続け

 

10月

24年5月記す

この頃より精神的な病気が強く出るようになる。家族は老人性認知症でないかと専門病院を訪ね、薬を処方してもらったがわたしは薬飲んで隠れてビールを飲んでいた。鬱病の薬とアルコールの組み合わせはとても悪いんだそうで、たいそう苦しがったそうだ。結局、アルコール依存症であろうと家族が気付き、そちら関係の精神病院に連れていかれ24年1月から3ヵ月間入院。アルコールが抜けたらほぼ元の自分に戻れたが、昨年一年間の記憶はほぼない、すべて脳が消し去ったよう。

 

茹でる、黒い奴らと勝手に名付けキックほどよく仕上がるまでに

ライオン攻めきれず助かった人みな感謝、やはり開いていて

紛いもの母さんへ僕ここで演技「夢多きエッチな子」の役で

密偵、奥さまに愛されるドラマ」みなみているうちこっそり離れ

人生相談ごっこの回答者ですわたし、繋がりは不明だが

 

令和6年1月

ふんだんなトーテムポール僕たちは茶飲み話で人を蔑む

補完計画→置換計画 2023年前期

第1章 1月1日より1月31日 三十一首

コロナウィルスは5月8日以降5類に移行予定。マスクも徐々に不要となるか。防衛力増強が本格的に、わたしが子どもの頃からの憲法九条やGDP1パーセントなど死語か。強盗事件が多発、指示役と請負のような構造で、オレオレ詐欺からの転出組とか、不安大きくわが家も鍵かけ頻繁に。新潟は寒波、12月から大雪が降ったが1月下旬にも大雪。最低気温がマイナス当たり前で水道管破裂が頻繁に起きている様子。発表する短歌だがすこし安直にできてしまう日々、推敲すればいいことなのだが、思い通りにならず悔しい。

ガゼル知らぬふり包囲網ずれていて、母さんぼくも水辺に生きる

よかった衝動あった「ありがとう」這いあがり来る元気な人に

首切った血が出たわたしは大丈夫、どこだいサイズ合わせなくては

なぜここで終わってしまうか「弾けたのかも」ぼくの運命それらも

木の葉揺れて皆泣き出して、どこへ行こうがあの人のせいそうだろ

「うん分かった」もう僕も取り替えたいんだ無理やりの棒グラフから

花祭り君に見せよう別の通りだけれど、終われば埋め戻すだけ

マグロのなる木イエローあまりいい奴じゃない、俺たちはアイスメーカー

世界一のっぽの人と公園に、放っておくと樹々より高くて

悪い天気なぜきみ生卵、昼間の居場所は分からないまま

「私達みなペッパー警部に救われて」死ねお爺さんザウルスは

皆に風船ガム特別な日によき人の真似、すぐ次の世になれ

星の秘密をきみと解き明かす、圧をかけねじ伏せわれら健気だ

「あなた汚した場所ですここは」不意打ちにキャプテン勝手に身構え

凄すぎる強敵にぼくら裸で立ち向かう、ざわつく森で訓練

終わったんだ終わればなごみ奏であい、本気出してもだから落ちずに

「動物を集めよう困らせてやる」庭で歌合戦引き分けて

負け知らずでいいぼくら沢山していて枠を外すのも自由で

起動してみればただ「松ぼっくり」の唄うたうだけ、責めはしないが

父さんは守ってくれずどうしようか小さな洪水、アジアで

主人公が消えあなたと出会えた「落ちるのかな」そうね見守らねば

誰でももらえる福袋をパパ幾重にも梱包、もっと恐れよと

そこからではなく私の後ろにボルソナル、通してお先に行ってる

カットして永久歯抜いてドアノブ直し「すまぬ戦に行けずに」

悔しいですかXBBここはまだ青銅器時代としては

季節風強いが立ち向かって完全武装で、正直な国では

わたし好み陰惨トレイン「すいません球場で降ります」敵地へ

きっと音楽が知らせるそれとも仕草で、繰り返し昨日の疑問を

つまり大きな力で死を運び込むあの人々のせいでの平穏

もっとひどい場所に置き去りぼくらずれちゃい古代将軍みたいに

優しい人に奥まで来てほしい邪魔な人は消し過去を消すよう

 

第二章 2月1日より2月28日 28首

寒い日が続く。新潟市で数日雪が溶けず、冬の寒さを痛感。ウクライナ戦争1年経過、まだ戦は続くよう、ウクライナ市民の哀しみを全身で感ず。東京五輪関係での談合事件、組織委員会の上部まで逮捕、中抜き当たり前のスポーツ決済なのが白日に。コロナ関連、3月以降5類に移行、怖い病気ではなくなるが、老人的にはどうか。物価関連、食品の値上げが相次ぎ暮らしに直撃。4月のベースアップに連動できるのか不安。多くのスーパーで支払い方法など多様化、普通に暮らすためのシステムを、再構築せねば。母もわたしも共に一段階認知関連の低下が顕著。

日延べして君を待ち水深のある場所へ誘う、落ちるだろうか

鏡がずっと間違えていた回転のせい気付かれず世界はそぞろ

ここでみな気付き遅れ傷つく、大切で大変な場所だから此処

その後も朝まで僕らつつきあい笑いあい、願えば叶うのかとも

2階から素粒子が洩れだし厄介、つぎは左手で中まで

セネカです要らぬ苦労掛けます」よき人からの伝言すれ違いざま

二日でなくなるその方がいい明かり点けたまま水も止めずに

眠らないレオナルド「もう君いなくていい」落ち葉の似合うモデルに

王様の怒り収まらず今日も牛タン、肉厚で針のむしろで

助けに来ぬきみら冷淡、いいさ自業自得と割り切り突き進み

神秘的な参勤交代夢見がちな京浜急行、時間通りに

変わった名前の書道教室すんでのところで文字化け晒さずに

ビューティフルなセンザンコウ今日はお休み、困った弟ならいる

熱さでもってあなたを救う、時間通りでしょ接近戦の楽し

本物の汚れたガスタンクよどうしたいか、じっとしていかれかけて

春になれば善人らメンタル面はどうしたってバニーガールで

卑怯者もいた方がいい覗き見をしよう届かぬ場所で動かずに

一人で飛びかかり世界を知りたがり「エチカスピノザお話しましょ」

「奥さまトパーズです」不慣れなまま残念だけれど目隠しをする

ほんの少しスタミナ人生悲しむ理由がない、湯上りだからか

切り刻み庭に撒き捨て早くに…偽って生きるとても謙虚に

暖かな今をこのままで使い古して、どういたしまして短歌で

潜伏先でチワワ泣き崩れ「刑事さんこの人が」皆には内緒

違う、次は魂やられる「消えたというね誰かのせいで」違う

一人きりで天気予報を聴く生真面目に、矢印をわたしに向けて

母さんたち寝ずの番して発酵させて修学旅行気分で

ランキング気になり眠れずスフィンクス、あまり気高くても依頼は

爆撃機らしからず飛行ひそやか知らぬ間脇に並び揺れてる

 

第三章 3月1日より31日 29首

 

好きよ財務大臣カットして良しだけど部活が困るか何の

そうかな人類学では「生まれてこなかった日」に注目、あなたの

不得手なドラゴン知らぬ場所でどんな仰天そんなので眠れずに

一対一で殺し合いして勝つ自信あり夕食は如何しますか

もういいのか俺たち、違うか落ちぬか誰かを不幸にして俺たち

画期的な方法で銀色がはじまりみなが愉快だ、きらりと

狙い通りに自販機でザンビアジンバブエみな真夜中までいる

旅行に連れてって!さもなくば難民申請きっと時差に苦しむ

父帰るアリゲーターだったら二人で歩む、腕を大きく

冷やしてみないか余っているのなら、土壇場で少女河原に走る

邪魔だけど消耗するけどもういいのだな俺たち、説明不足で

冷やしてみよう、山を囲み皆おどろかせ厄介な振りして冷やす

イチジクくんには世話になった、少し弱いが派手な服で見送り

放心という戦法を攻めきれず手を焼く、無邪気に壊したがるが

案の定変化球にみなは幻滅、ナイフ半分なにがリバティ

知らぬのかモミジよぼくがここで切り払い跳躍予定なことを

ホタルさん残念まだ夢の中、押さずにいてほし夢のつづきは

保安官へあなたこそ役立たず、たくさん叩かれ働き疲れて

背中まで怪物が私に指示出す「逃げよ」と、マスクでは救えない

前世は古代王朝昨日まではそれでよかった、埋もれたくて

ぼくら無関心きみ審査基準で不利益、みなに知られショックで

敵からは見えにくい筈もう一度行く、適者生存ランプ点くまで

勾玉がきれい動き負けそう、握ってくれなくとも当たらなくとも

ここへきて眠くならぬか病気なのを忘れぬように「壊したがって」

処罰を!飛べぬのは過去の事だが追えぬのならきみ外へ、処罰を

「鍵かけ忘れちゃったの気付きもう逢えぬ」そちら側で精一杯で

「飛べぬ」と答え落胆される「そんな放埓でない」下に離れて

みなでこてんぱんにしなかったことに、じっとして子どもが悲しがる

輪投げ投げ縄…輪のなかに濃い青の男みなおまえ向け遊具で

 

第四章 4月1日より30日 8首

前半6首が4月1日から6日、後半2首は29日30日掲載。こちらの記事は5月10日に記す。4月7日に交通事故を起こす。わたしが一時停止を見落とし、道路に侵入。車検のためディーラーから借りた軽乗用車の左側に車が突っ込む。レンタカーは横に潰れわたしの腰がボディに挟まれ動けず、ぶつかってきた車の男性から怒鳴られるうちに気を失う。その後、市民病院の集中治療室で検査、治療、入院。14日に一般病棟に移るがそれまでの入院していた記憶がない。退院は24日。妹に迎えに来てもらい、自宅へ。今年初めから徐々にボケが進んでいる母、半月ちょっと会わずにいたら、たしかにそれ以前より認知度が落ちていた。介護度見直し以前に、ディサービス、訪問看護と保険でお願いしていたが、今後要介護度がアップすれば、ショートスティとか使えそう。実を言うと、わたしのほうも認知症の気配、交通事故とは無関係だが、それ以前の「はてなブログ」でも「記憶が抜けている」などの記述がある(それらのブログ記事をアップしたことを忘れている)。認知症かどうか、介護度はどうかなど調べてもらうため、リハビリ科の病院に現在通院検査中。

ジャッキーの血をください風船を割り時計をなおし誰か庇って

自動お惚気マシンのろけちゃって迷惑かけたね、そうでなくても

出てよかった…ぼくら慰めあわず過去完了お風呂そのままで

朝になって人は無防備どうにかして救難信号、決心をする

ペニシリンショック!気温が違いぼくら不利益もっと遅くまで走る

運命をふと飛び越え謙虚な救急隊を帰す、覚悟をきめて

許せなくなる時が来る敗者のせいで、でもご覧トヨトミもいて

ああ孝一くんが躓きかけ、急いで現代詩飛び避けてみせ

 

第五章 5月1日より31日 31首

徐々に暖かくなり気分のよい季節だがわが体調並びおつむの具合、芳しくないまま過ぎる。4月末より「新潟みどり病院」というリハビリ専門病院で認知症の検査を行い、5月末に結論「認知症ではありません」。とはいえ知力や能力は相当落ちてしまい、社会性などとても持てずに過ごしている。ほぼ自宅にこもる状態で、動けない母の代わりに買い物や銀行などに出かけても、それ以上の作業はできない。交通事故の後遺症も含むかもしれぬが、今年初めからの能力の低下がそのままストレートに出ていると思う。「新潟みどり病院」では、半年後に再診療してくれるそうで、現在と比較してみたらいい。短歌の出来も比較してみればよいかも。

父と子と聖霊イワシ漁、今宵ムー大陸で不慮の官憲

分けられぬものばかりの婆さんの国、薄くペイントが剥げ抜けて

ここでわたし醜くなって待ち伏せ、きみら沢山ありがとうを告ぐ

日本人を大勢だまし運搬船に、皆で扉を叩くが

編み物をして残らずキング・トーンズへ、でもデニム心はここで

もう少し早め同じことを同じように、100度目でファンタジーへと

他所のうちの庭でパフォーマンス、騙し絵みたい軒下前後で

きっと今度の人やわらかく「お母さん只今」奥まで聞こえて

父さんから宣告され寒い五月に、仕方なく寝ころび「違う」と

「ぼくら負けそう」豪華絢爛午餐のトマト出番おごそかすぎて

天ぷらをいもうとが食べたがりわたしを呼ぶ、だったら野菜を持って

一つだけ並べ替え妙な四つ角とす、そこ星の堕ちるもあるか

あなたこちら見ず離れたがり「そうなのか」ここを終えもっと濃いほうへ

映画の時間過ぎたね僕ら廻るの止そう、大丈夫あとはサルが

まだこんな時間だもの委員長は信じられない、大事はわたしが

あの時はよく飛びだれをも灯した、薄くなった今わたし灯して

アムンゼン門前聴牌いまも空は二元論で群青色に

僕たちは地震で気づく男性ホルモンあれは駄目と知らせたし

ソクシン曾孫のせい順序がゆがみ誰と誰、乗せてあげて安心

わたしはネクタイだったろうかお助けウィトゲンシュタイン言葉どおりに

ガクアジサイだったら心引かれ向かい合い玉突きゲームでよい

お月さまザラメ糖ジャリとして踊り続けてる、強風なんのその

無関係な二つの都市を饂飩屋が狙い文左衛門腹ペコに

弁当屋に声かけ「ちっちゃいボートに積めこんで」希望者は誰だれ

「クリームはこの街には来ないのね」だって母さん孤独慣れてるし

見せに行こう好調で欲張りなあの人たちに、その後分け合えば

誰かがわたしを地下街へその後ムガール、見過ごしていたあなたが

あべこべなウサギとダンスし急なストップ、意識させずにきれいに

もっと大勢が旅に出たがること息子には教えず、自慢しそうで

いつもどおり言いたいこと言いそして小さく、もう3パーセントだけ

一年半ほど食いつないで現状維持で、人形に先を越されて

いいんだ母さんの犬どおりで暖か訓練で鳴いてばかりで

いいこと教える助け来るらし乗せてくれそう、きっとはじめ良すぎて

帰り際に「ねえ運河掘ろうよ」伝え去る、僕ならそうしているとも

 

第六章 6月1日より6月30日 三十二首

体調もだが、オツムの調子がすこぶる悪く認知症が一歩進んだ罐あり。4月にリハビリ専門の病院で認知症かどうか検査をしてもらい、その時は「軽度の認知症だし日常生活には響かぬ」との診断だった。薬ももらわず「半年後にまた検査」といわれたのだが、結局はそこらあたり、半年でどれほど駄目になったか相対的にみるしかないのだろう。本当に、探し物ばかりの日もあり、買い物に行っても「何を買えばいいか」分からずそのまま帰宅したり。うちの場合、母はもう要介護度3の中級な人。母の後を追うしかないわたしの人生。短歌のほうも遅滞というか、それこそ認知症の患者が作る短歌のサンプル状態かと。

快諾しほかのきみを取り戻したい、だって隠れているのだろうし

大の男の弁慶それよりも大きいが、だったら飛び道具で

明日はあなたキラー電気店に行くなら当座大声で目立たせ

わたしに果物を若者には残念なほう丸いほど描きやすく

もうじき死ぬ、なのでカセット「誰だおれを貶めたのは…」駄目でもよい

そりゃ俺だって叫ぶ死んでやるキリンジちゃん記憶なくなる件で

のけ者に居場所をオブラディ・オブラダどこか別の家のアラームで

みな平等みな三角形これほど悲しい、我慢強くないせいで

負けそうでつい普段着で張り切って最後は防波堤行き過ぎて

牽制しアウトにし君など嫌いといわれいいや壊れたくなく

悲しい神さま苦しむ神さま、ずるいけどわたしはここで悔悟で

誰のとも似ずきれいな人のゴールポスト、今後とも間違えずに

無頓着なアダムスファミリー偉い人の怒るが楽し、何もかも

疑問にお答え「貴族にはノブレスオブリージュ」実際は触れずに

何もかも健やかなわたしに難題「ほら、ルネサンス」薄気味悪く

くっ付いている皆はもう安心あなたには他のシーンから痛みを

君んちの前に駅馬車けっこう世慣れ夜遅く疲れていても

どうすれば伝書鳩飼い主の名を忘れ、いいさそうさ速くゆけば

トマトなのだ遅れてきた彼らなんだしでかすぞデブの子やっつけに

重大な統治の罠にぼくら苦しむがウフフ10時だ

そう苦しまず他人より合法で髭を落とす、間違ってばかりだが

ねえ県境でわたしたち広げてたのに追いつかれ、そうだとしても

「金輪際GONZALEZ!」そういわれ立ち止まり、だけど母さん難儀で

月並みから抜け出すともがきしでかし違う自分全てつかさどり

もっと凄いあいつらとアクティブにきみはメモ魔の誰かと一緒に

何もかも健やかなわたしこの先は期待値って場所、どうしたって

早く死のうあの人たちと違う理由で、等しくて見張り交代

いとわずこのさき余白しらぬふり、月並みでもどうとなきよう過ぎ

すると君は耳を澄まし「違う声の子」さがす、間違い続けても

わたしが螢放たず負けてしまった、わたしの螢放たれぬまま

チャンスどうってことなく明日からは武家諸法度、柔らかくない方で

倒れそうな人よ隠さずにいてよいのか?伝わらぬ歌ははじかれ

でもあの人たち幸せじゃなさそう「これは明日燃えるゴミで出す」そう

補完計画→置換計画 2022年後期

 第1章 7月1日より7月31日 六十二首

参院選応援演説中、安倍元総理狙撃され死亡。国葬決定。犯人は統一教会に家庭を壊された、50年以上昔70年安保の頃、黒板に文字書き駅構内で反共を訴えていた勝共連合は安倍の祖父さんがかかわっているし「因果は巡る」と。参院選新潟選挙区は森裕子落選、TV中継で怒ってばかりが悪かったか。コロナウィルス第7派、日本の感染者数が世界一とのこと、プロ野球チームでクラスター試合中止や2軍選手入れての試合など。4度目ワクチン接種券はまだ来ない。異常気象か6月中に梅雨明けしたが、今月中旬に戻り梅雨けっこう大雨。月末は梅雨明け10日の晴天続く。フードコート勤務者1名私用で数週間休み、久しぶり応援で入り精神的にくたびれる。母の容態良好だが、随所に衰えを感じる。衰えはわたしも一緒だ。

衰えが分かる戻れずここにいる、伸びない大人のブルース歌い

騙されてバーチャル家電で生き延びて「有用生物ですか?あなたは」

とりあえず父さん立ち向かいでもこんなホラーに、畳まれ飾られ

「君は来なくていい」と銀行員はいう、生き別れの兄さんですか

空の色を変えますきっと迫力が違う、どうした鳥の羽は

どう移動すればこんなに楽しい、ぼんやりできないけれども坊や

駄目な人ばかり集め検査を続け、不可能な三択問題などで

金の歯ブラシ沼に沈め女神を待つ、もう苦しまぬはず誰も

無我夢中になってくどんどん「飛ばなくていいのか」激しくねだり

独創的な会員特典おばさんにおまかせ抹茶たててる

待ちたまえ東京の人この先で遺伝子配分、捨てる覚悟で

「社員旅行に連れていって」でもあの人とは嫌、僕ら上の空

大きなウサギとカピバラと警察官、記念日だもの並べば

電気製品のおかげで生きて「ここは安全地帯」セリフは最後に

歌い方は習わぬが僕ら慣れてる、いつでも同じ消防車でゆき

嘘つきが走る謎かけに来る「止めないのか」いますこし枯れるを待つ

とても痛んでいる自走砲です僕ぼんやりと照準どこがパリやら

きみの名キンポウゲ、懐かしい人を助けたいけど電話が怖くて

上出来な人たちルール破って押し寄せて「鳥になりたい」とかいう

避難所にいます汚れたままです、怖いドラマが始まってもいい

泣かないで、別の削り屑あげる許されるぎりぎりで弧を描く

なぞなぞを解き最も強い霊の名を知る、巡査よ油断せずに

貝の名の由来にわたしたちも赤面、受けて立ち伸び縮みさせ

サイレンで起こされ七日が経ってもっと強いファントムおらぬか

せっかちに顕彰じき貶められ屈辱、仕方ない小狡く生きる

痛恨のミス門前の薔薇を見落とし介護認定、高学歴でも

「いつ戻られますか」さっきの黄色いタクシーで恐竜みにいった人

「了解」ギャングと耳打ち、公務員に似る眼鏡姿が罠っぽい

ここからは夜時間もう一度だれかを信じ肉と酒を贖う

なるほど行く先は秘密なんだね、ダンスの巧い人が道間違えて

生きるの面倒になりかけてくる雨の日に、賢者よ自慢は他所で

森を見よ虫を隠すなよき人がもっと奥に棲む標準語で

何もせずチャンス逃す人ですわたしまた詰まらぬ酒を飲む

ああそうだ無関係だ不死なんだ、よわい子たちに生きるすべ教え

バイリンガルの留吉、黒船へ提灯を持ち“You're under arrest.”

修繕はいいんだもうじき婚姻色、ですので明るい服装で

あなたを許したくない、平行で不等式で取り替え不可なあなたを

「全部が天ぷらになる」だったら見晴らしの良い場所でお結びを

少しずつプロペラ機が地を恋しがり降下して、冴えない旅は続く

充電しいつもの濃度のスポーツ飲料、知らぬ道を薄いズボンで

ジャンケン苦手お金で苦労する人生だなと怪獣が弱気だ

裏側は黄泉の国ひそひそと嘘の伝言、結束バンドで閉じ

ラブクラフトが好き551の豚まんも好き、先行を勧められ

目撃者を柔く突き飛ばし「私」はいない、水辺の荷受け場で待つ

操作に困りボタン長押しおや周囲の人はあちらへお発ちと

では山頂はどうなっているか、傷ついているなら待とうよ簡素に

黒い人も黄色い人も怒っていない、みなまだお母さんがいて

そこジャングルだったね古民家と格闘したね、我が分身がいう

「お父さんは死んだ」と意図せず九官鳥、鍵をかけられそれから

風を待つ人同士で着せ替えはじめ慰めるよう列車汽笛を

ドアノブに雫が、悪いものが来るらし弟よ許しあおうか

準決勝いまから乗船は午後から、あと30分でオデンたおやか

よかった潮汐発電所同士で、あなた励まし静々タービン回す

お祖父さんの遺言「通夜にはホルモン」なるほど凄い時代を生きた

それキンポウゲでなくただの毒草よく夢に出るあの人のもの

日暮れを待つ健康家族、マイ国家収奪コースはそれからで

「連れにくるよ夕方すぎたら」近代的な補聴器もってこいとも

いま投げているのが飛雄馬老いて童顔、どういう地図に描かれる

また元通りの人生相談「行きたいんだ」きみにエタノール

地獄がお似合い柔らかい場所もあるし、新弟子検査会場にて

わたしたちは帰らなくては「諍いはなかったことに」無意味なダンテス

間違えている「蘇我入鹿の鳴き真似します」悪いけど勤務中で

 

第2章 8月1日より31日 六十二首

暑さは8月にはいり一段落、暑い日雨の日が互い違いに。新潟まつりの花火は延期。新型コロナワクチン4回目接種完了、コロナ患者総数は減らず日々十数万人、岸田総理も罹患、職場でも4名感染長期離脱。前月の安倍元総理暗殺事件、統一教会とズブズブな国会議員への追求へと飛び火。肝心の統一教会はどうなる。職場のスタンスが来月から変更、勤務時間3時間、健康保険・厚生年金は終了。職場フードコート相棒だった女性パートさんが急な退職、とても寂しい。8月初旬から禁酒を開始、もうじき1か月。ノンアルコール飲料「アサヒドライゼロ」が美味くビールの上位互換として日々愛飲。でも一日500ml半ダース飲んでいて経済的には同じかそれ以上の出費、あと深夜のトイレ回数が増えたか。

死を思い纏わりつかず、木は誰のものでもなくもっと冷たい

苦しんでいてもポトフで一緒、誰もなにも言いはせぬが仁義で

「欧州へ」だったら小判鮫もルフトハンザ、バイリンガルの真似して

「勝ちは譲る飯田龍太に」偽のバイオリンで減点、対等だけど

赤ちゃん登山家もうじき駄目に「遅れてきますよお連れさま方は」

ぼくの周囲の多臓器不全うんと遠くの食物連鎖、手に負えぬ

撃退プレーに喝采だけど汚れが移動しただけのこと、諦めとか

「嫌です行きません」放っておけずまさかの連帯、道には影が

恐竜の生まれ変わり白亜紀育ち午後5時まではイベントにいる

急いで現代音楽、ここでいま祟り神らと悪口いいあう

ママこれだけは燃えるゴミの日に、見られてもいいもっと高く掲げ

自転車に乗り良き子を救う日常、抗がん剤の効いている間の

こいつ犬なもんかもっと小狡い、だったらも少し深くに罠を

帰る場所はここでなくてよい、もう会えぬこと音符付け足し知らす

夢の中であなたはこの国の敵、叩くことはせず挟み込みて

多すぎる花をスコップで処置する、本当は誰か救うためらし

嬉しいかぼくの苦痛が、遠い場所から救い主がナビで検索

「ずっと昔キャベツは敵だった」ご飯の合間もバトル痛すぎ

止そうよじき新しい上司がくる、わたしたち窓塞がれたまま

木を叩き合図す木の上の人に、繋がらねば屋上でもう一度

果物がねじり取られたごめんね母さん、首長竜も一緒で

上出来な卵とじも記号と捉えあなたは不在、そんなドラマを

絆創膏に出来ること「傷を隠し無かったことに」父の微笑よ

時計は直った祭りが始まる、決められた順で交代ぼくらは

しわくちゃな子供の家に遊びに行こう、いい奴で全部が呪文で

この人もリメンバー救いないまま「束の間愉快」走らせたくて

焼けちまったスカンク学習塾、溜めていたビー玉が光あつめて

大多数がわたしに似た人、寄り道をして此処はネズミ浄土で

間違えて咲く花の裏がぼくらの秘密基地、みなで好きな歌を

家に帰り反省をする「殺しておけば」スマートな猫パンチで

レンタカーで温泉目指すサンローラン誰だかボロ着て玄関へ

フットサルは愉快、知らされぬだけぼくら手足口病な生き物で

三列目に白く線を引き独自の境界、友を見つける旅に

責任ある立場のゾンビに追いつかれ追い抜かれ、人生痛くて

「着いたよ地の果て」片道切符ならここまでhere we goと念仏を

鏡がきれい、或る日無意識や夢押し寄せてもきれいな鏡なら

ぼくらには瘤がある国中がそうなっている、安心して水着で

あなたしか船に乗れない中の人がそう言う、魔術師と間違えられて

田中さんちのエンジェルが不作法、あちら側でよく煮詰まってもう

そこ行き止まり終わらせるならこちらから、そうなのか小麦粉たちよ

学校で苦しむ大勢の私つかまり立ちのあなたを嫌う

「戦えばあなた負けます」人類の危機回避すべく鳥を説得

時間までブツクサ過ぎれば応援演説自動で、本気出ぬが

内匠頭切腹そしてぼくらも違う肩書、不合格らし

暮らし伸び縮みわたしは此処、不安も怒りもなく飛ぶ人を見ている

地球を四分の一周パン・アメリカン背中で間違え震えよ

食後のマナー綿棒できれいあとは小さいまま、辻褄合わせて

シール貼って覚悟決めて隅の方で、大勢の本気の誰かを待つ

おとなしいセールスマン「叶わぬ夢」など語りたし暮らし上向くか

ジョンというあだ名を悪さする害虫につけた、そういう作法がある

顔がペタ、チビ太の顔がペタ潰れ遠くの街の獣のうわさよ

元の位置に戻る知らぬ間に過ぎた季節も戻る、君は落ちない

これくらいで銀河少年団は敗けず、空にあってワル通すべし

古いもの捨てモダン体操スターと見まごう、それのどこがいけない

もう全部どうでもよくなり「変えちゃえ」その後お前のせいと激しく

止めようなく悩める一人じんわりと滅びたし、みな順繰りに

別の街へ周遊券で、迷ってもいい濃い目の休暇を攻めてる

「顛末書の提出ねがいます」どこかの王子に求愛されたら

偉い人に訊かれたら「わたしが平均点で」と申し訳なさげに

しっぽに関する住民投票「痛いのは誰のせい?」平行線かと

わたし銃殺刑だ、みなかわるがわるの嘘なのにどうする神さま

美味しそうな人から呼ばれそうでない人はここ、赴任地わたしの

 

第3章 9月1日より30日 六十首

暑い日、涼しい日が交互の9月、徐々に夏物衣料を片づけ。台風いくつか日本襲来。急激な円安、株安。ウクライナ戦争や欧米のインフレ、日銀金融緩和の継続など原因は多岐だが、日本の没落を明確に感じる。エリザベス女王死去、天皇皇后両陛下、弔問に渡英。8月銃撃され死去した安倍元総理の国葬、賛否両論のなか行われる。今後も統一教会関連のあぶり出し作業は続くか。会社の健康保険資格喪失、9月から国民健康保険に移行。保険料などは10月になってみぬと不明。国保の「検診案内」があり、受診しなくては。以前も記したが、現実と夢とが普通にシンクロする。驚いて声を出したりはまだないが、症状が進めばアクションが出てしまわぬか心配。ドライゼロをビールの代わりに飲むことでの「禁酒」行動は8月4日以降続き、ほぼ2カ月アルコール不摂取。健康になったかは不明。こちらに発表の短歌、1200首を超える。

これほどの人生戦うと決め一日二センチ邪魔をしに行く

ガーリック根気よく説得きみだって退屈だろう怖くないだろ

キッズほしいものたくさん何度も息継ぎ、乱れさせ紛れさせてる

「8時半に来てください私たちが罰します」すでに行列ができ

「そうだぼくも蜜を感じた」だけどなぜ同じ番号同じ時刻に 

一泊二日なんて人生、ちいさな嘘を消す消しゴムあるけど

なんでもない日に暗号解読、決められた手順でアートはじまり

同じ傷に何度も目がゆく「硬くなってその後は?」疲れぬように

これはただの草きみは試されている、今までと違う惑星で

最初は右手を「神様から聞いた手順で」ぱっとしない午後だけど

そこに電波望遠鏡はありますか?孤独な宇宙人が知りたがり

 「残念、地球です」気が遠く歯医者も遠い「旅客機では無理かと」

すでにカミツキガメは仕事を終え反転、きみでは駄目といえずに

誰のものでもない給付金がいたんだここに「巡査よ一緒にみたよね」

何十倍の人が街へでもまだ足りぬ、大勢で汚してゆくには

みなパン屋で遊びたがってとても小さなトングで掴み合いして

庭を散策この窪みは知っている、沼が好きなおまえに倣った

PayPayで野獣を購入これ2つめの鍵、散歩コースをさがす

きみ遅れてないかあの人たちが計ってくれる、ずっといい人たちが

我に返りガラスを拭いている、まわり見たことない人ばかりな朝に

きみの街お金の世界に飲み込まれ遠吠えをする、ひととはぐれて

勢い止めるには行きたい場所を問うこと、夢見始めてばらけて

自動で考え始める機械が好き、良いとこばかりでなくなお好きに

狩でわたし虫はらう役、結束バンドでみなの耳ふさぐ役目も

あちら側でそんな呑気なきみを待たない、一時間後なにをするか

歓声がきこえ私達は負けたのだろう、耐えられるかみどりご

いま一つ低い世界へ移動してます、いや違いますこれは御守り

ねえドラゴンこれじゃ僕らつまらぬガスタンクみたい、だったらテレビで

「落とす」という罠がある為になるグリム童話に出てくる「落とすだけ」

目立たなく水夫ら配置し遅れ気味な人を突いてやる、精一杯

毛むくじゃらは平気ジャンクフードに戸惑いて、あなた果物でしたか

一枚ずつこすり電気を溜めて、ぼくたちマニュアル人間だから

無感動な場所から無目的な大勢が溢れ出るこの都市では

栗みたい破裂しきみを罰する、その後は自由ジグソーしますか

薄い肌着何十枚も脱ぎ捨てた途切れたかった、置き去りでいい

手つなぎ鬼しよう抜けた人から先に死ぬ、かれこれ自分語りを

洪水が来てもよい美味いもの食べたあと、壊れておらぬわたしで

蓋付きの湯呑みでアップルジュース、ミントを入れぬ魂胆のあり

誰かのせいみなが失望そらみたことかテープで隠せぬ傷なら

仲良しの振りそっと持ち出しこれなら勝てる、よかった高純度で

鳩をがんじがらめにし伝書鳩に、肩幅くらいな鳩の巣箱よ

すぐ帯電あすが本番いっしょに行こう、虫をなぞり潰す役で

あと5人なら大丈夫、同じだけ振りむけば夏時間今日まで

きちんとした場所で縊れねばという願望、現場ネコが悲しむ

凄いんだオルゴール丈夫そうなマドモアゼルがねじ回す全力で

ハサミムシ見つけたきみの背中に、はらい落とし「次は汚れた水で」

ららら知ったかぶりのカモメと出会うそれなり悪党、挨拶だけで

僕らによく似るフタコブラクダ、偉ぶりはせぬがきみ向きではなく

もうわたくしを含め色々ある人、正しいのに減点いつもで

大勢の二酸化炭素些細なことで残酷になる、みな潜らねば

聞こえたんだミツバチの呪詛、やつら敗けそう必死できれば近くへ

突然変異の子がお菓子の国を奇麗にしている、覚悟を決めて

もう僕は臨時の皇太子、幕末はスローロリスで不審がられて

誰とでも自動でハンカチ交換、ハンカチ持たぬ人へは包帯を

不得意な和音すぐに片付け無かったことに、知らぬ間ニッポンは

「損しちゃうんじゃないかとても気になる」素早くランプみんなを呼んで

何度でもこれからも傷つけ傷つき残念、困ったほうが残る

解結したのに改札でまごつき、ぼくら滑り降りればいいのか

長電話「だって髪の毛こんなに…」流れなき場所でまごつくわたしは

お前と一緒がいい、怪物たちを眠らせぬよう馬鹿げたポーズで

 

第4章 10月1日より31日 六十三首

物価高騰、円安ドル高に歯止めがかからず。菓子も清涼飲料も値上げ、ビール関連の値上げまだなし、今後どうなる。安倍元首相殺害以降の統一教会関連報道、自民議員の右往左往。他のぼったくり宗教にどんどん飛び火せよと楽しみだがなかなか火は付かぬ。自治会秋の植栽・一斉清掃は無事終了、仮払いの花代など会計さんから受領、きれいに咲いてほしい。日々の暮らしに齟齬、いろいろな場所シーンで物忘れ、記憶違い、大小ミスを連発。老境というか脳の容量の限界なのか。禁酒は10月中旬で一旦終わり、その後2週間後にもビールいただく。こういうペーズを保持したい。水原紫苑のweb作品、「短歌研究」掲載作品、欧州旅行中の叙景詠ばかり、こちら本歌取りも空回りずっと、とはいえ場違い乱入それなり作品出来ているか。

あと数年持続可能な青虫を傾がせてあちら側に放つ

ねえさんスターだ空中でのんびりしている、探す場所はまちがえぬ

先ずは量販店へ、熱源はわたし遊び仲間が催促をする

「見えぬか園児よ月夜の小舟が」ひどいな君たち鳩のせいにし

駐屯地・叉焼飯,学生街になき悪臭を喰い尽くしたく

もう死者は消えた記号が残るだけ、どの時代でもきみは噴霧器

どうしたってNo!と言っても魚の友だち、回転寿司で棒立ちに

蛇というが五体満足、ポケットに不出来を隠し心地よかれと

みな悲しみ過ぎた我に返りすこし後戻り、磁力で陽気に

お気に入りの曲を流し水と向き合う、本来の場所に戻るため

サニーでなくニンニク炒めだ、簡単にハロウィン仕立てお化け気分で

電車に乗って密会こんな場所で緊急停止、わたしは凄くない

絵ではなく恋でも無くとても重い病気だった、自分の印を

マーブルたちの天気予報で無力化、ハンドレッド敵兵慌てる

若きドラキュラ変装が自慢、人が見てない場所でカマキリの真似

失くしたのは誰の水筒、もう少しで力持ちが釘を打つ仕草

強い人弱い人が交互飛び出し駅前でクシャクシャになってる

あと少しで山頭火が来る、切羽詰まって泣くならばこんな場所

おこないのよい人に八郎潟をあげる「気を付けて」なまはげも付く

それほどの夕焼けを見た人の義務、すべての電灯を点けて回る

先頭はずっと先僕たちは寝ずの番、さよならしておけばよい

ブラジルの切手で支払う特別な15分間、縛られたまま

甘食、キュートな甘食ずっと前からそう覚えて寄りかかりいる

神さまに会いたい愚痴もいいたい窓の向こうの大切な場所で

現場精一杯それでもきみら用心しきれず殺生だれとも

じっとしている子供がいい知らぬならだまってほしい、だったら鳩が

事故だったんだ韃靼人を抱っこしただけ駄目とは思ってなくて

蝶の自由、あの人は追いかけられぬ誓って人は罠をもたない

星を見るには邪魔な街路樹、星みつけたけど瞬き少なすぎ

それ終わった人これ皆で使うひと伝記作家よ汚さずにゆけ

僕たちを無視して舞い上がれ次回は健康グッズで口説くけど

ウサギよ「止まってはいけない」お嬢さんが立ち眩み「縛らずよかった」

ぎりぎりの場所で天使冴えない、伝書鳩よここ通過点伝えて

わたしと一緒に歌おうたとえば「誰かの遠吠え何かで鍵裂き」

きみをだます愉快な戦いついみなぎってどうですこんな苛酷に

犬にしかできぬこと、見ての通り待ちくたびれてでんぐり返りで

嘘をいって抜け出しお父さんと裸の対決、奇妙な言葉で

花車という人が私を懐かしがって歌う、名の由来は

風が起こる「逃げなくては」弱い人はどうする、大胆な辞書を見せ

こちら桃山時代より長らえ諸事手詰まりと申しおり、謙虚に

横向いて短時間で意識し遠くへ放る、有名なあなたへ

姉さんは半端な牝牛小さく蠢きくぼみで待ち伏せ、賢く

わが家で選手宣誓、隣町でチャーハン食べ引き分け狙いに

保険証を持ちわたしは守られ、背中が長い生き物からずっと

不幸なトウモロコシのわたしなぜ鳥を見誤るのか、害されても

「姉はすぐ帰ってくる」弱っている人から天候を尋ねられ

意識集中深刻ぶって動物会議に臨む、ドラマが見たい

前のほうで見ていてグリコーゲンさま、残り一首好みの歌を

君たちがとてもきれいに除けてくれちょっとスケート気分で消毒

わが家のドアフォンやりたい放題、とまれどこかで出会えるのだけど

少しでも小さい人が消えぬよう準備、それ繰り返す日々だ皆で

怒りで歴史が変わるか「あの人と約束をした」行儀よくきみは

嗅覚で区別つけでもモナカが邪魔をす、あんなのに愛されて

9時になれば用もないのにスイッチだった人を呼び出す、大勢で

歌っているのは他所のおじさん「さかなクン」じゃないここ普通の場所で

少しずれてゴムの木、脇目ふらず送受信もっと真みどりにしてみせ

甘く入った人ら隠し持つ絆創膏、わたし一人無防備で

たわみの虫たわわ、もう縛られぬこと味方おらねば棒立ちで待つ

仏陀帰り道どうしようなく遠回り、そうかもう一日ある

なぜ水と出会ったか、冷たい人を見せ合うおまえたち控えめで

臨時急行遠く、きみに似せた暗号ロボット乗り遅れたらし

悲しい方角お洒落して逃げ、でもどうしたってきみの演技は

きみハラハラしたいかあと10リットルあればチャンス、きみの持ち場を

 

第5章 11月1日より30日 六十首

 

岸田内閣葉梨康弘法相失言で更迭。「死刑執行の時だけ注目…」との発言のせいだが、注目されたくどんどん処刑の判を押すという選択もあった。サッカーワールドカップ開催。日本が勝利した対ドイツ戦は仕事の関係で見られず。午後7時からの対コスタリカ戦のTV中継を見たが凡戦で、途中でテレビを消す。自身の老化が進み、記憶力の低下は顕著に。生活や仕事の細かな部分で困ることが多々ある。また夢と現実の錯誤も不意に訪れ、今後そうとう駄目な老人になりそう。水原紫苑第一歌集「びあんか」のオマージュ終了。現在は日々更新されるふらんす堂hp「水原紫苑短歌日記」、歌集「うたうら」、歌集「如何なる花束にも無き花を」のオマージュを続けている。

たぶんわたし偉いほうの技師を間違え遇した、諜報員が泣く

好きな人と金属探知機もうじき鉱脈月明かりあるうちに

じっと見て私たちは怖くない、強めの電波望遠鏡なので

子どもらに伝言「鳥に追いかけられたなら」覚悟決め尖りもせず

汗を拭きこの人たち順調なふり、見つかったかきみの帽子は

はじめての人からキュートと褒められ、世界は9個あるはずだけれど

最初からあなたにはレッド・ブル、おれだけ入賞ゲートで待ち続け

あんたたちあんときの自尊心だね落下しても笑顔でもち上がる

母さん卑怯だ、違う方角のあなた壁を壊し滑りやすくし

代理の人が氷柱たたいて壊し、護民官は誰と一緒で

使い切って大胆もうどこへも行けぬか苦心して伝言、あんたへ

乗っ取られtwitter首切り覚悟「明かりよ点くな」やせ我慢をし

よい味のする乳製品あの人が作った、言い伝えどおりなら

「落とした首の番人」あなたの仕事ひとはみな大仰に形だけ

おもちゃの軍隊動き疲れかがやき疲れ、お風呂の順でいさかう

ドリフ不意を突かれ「友と会えぬギャグ」空回り、ここはひとつティッシュ

好きな色の鉛筆を持ちもう会うことない君らサンキューを

鳩は銀色だった、負け戦でよいわたしも家族もひどく汚れ

噛みつかれた鍵束どうした感傷的でない友おらぬか、急遽

感じてるスマホ信じてびっくりなわたし、どこでだって福は内と

直前に入浴一時間で変われ、個人戦の結果を知れば

実はあなた太古の星はひどい順に負け戦、映画館で知る

パパたちが帰ってくる、みな宛てにミントぶつけてる場所は階段で

電車停まってるね誰かのせいだ、普段ぼくは看病されて誰かに

実用絵日記もっと大事な日もあった、火照ったままジャージ着て

孤独なやなせたかしほどの狂暴をぼくたちは持つ、喜びつつ

「嫌よわたしたちこんなに攻められ」だったら秩序を「もっと嫌!」

そうかシャッター開く時間にくっつきたがらぬ人ども追い回す

なぜ落下させぬ見ものなのに、もっと大きな場所などない此処より

バターもチーズも奴隷が作りそんなのを奪い尽くす、よき知恵と

ガスが溜まる病気ひどく神さまにすがる、時間をかけ声も変えて

ほらあなでメグちゃんが待つ、なぜ他人と交わるのかと激しく問うて

忘れたことにする「誰とも何処へも」多きメリット交換するなら

頑張れば僕の魂よき場所へ、青年の主張やたら込み入る

俺と二人になるか区別つける決心するのか、アートたるべく

きみとなら夜通しできそう道標みつけ他の皆のを傷つけて

「分かった植物を見に行こう」濡れた場所から横に逸れ問い直す

来月で満期「花を買いにいかねば」ごく痛い場所を示してから

戦いはもうミスばかり突っ走り転び面倒なクイズ苦戦し

わたしたちでいただきましょう友達だって知らんぷり、ごく丁寧に

どうするんだ市議会議員よ「まさか準備不足で」飛脚はどこにでも

誰かに笑われて昨日からずっと、効かぬか次は肝油ドロップで

うんと寒い日もひとりで我慢す「失敗するはずなのにあいつら」

わたくしが死んだなら別の人がここを越え怪物として歩きだす

「遠くへ」これだもの居場所無くなりぶつかりますかリア充狙いて

実話でいこう、耐えられるさあちら側で勇気沸かせやつらを叩く

どちらでも輝くとても強い人、本来の下半身戦線へと

もう沢山な天気予報、コロナの先輩がた青春し逸脱し

疲れひどくないなら反対側から洗い落とし、その後救護班を

何をすれば暮れてくるのか「困った果実」だもの汚してしまえば

子供らみな分裂し不足させぬのにわたくしは友だち探せずに

裏側に尖ったもの摘め解けぬ問いを擬人化、あなた騒がしく

「なぜ落ちぬ」問いただせば正太郎のリモコン、もっと好きにしてくれと

劣っているのはあなた方、楽しまなくては猛獣狩りすなおに

閉店ですマリコさんはいません「そんなバカな」割り算苦手で

きっとアジアで逆子で生まれ暑い暑い分娩室で覚悟決め

建具屋でまた変な子が巡礼ごっこ、どの人が駄目か指差す

きみとぼく何年も交わりイクラ放流小さき点のままで

 

第6章 12月1日より31日 六十二首

ワールドカップカタール大会、日本はドイツ、スペインを破り決勝トーナメント、残念ながら1回戦でクロアチアにPK敗け、日本の敗退で関心なくなる。新潟市はずっと悪天候、雨の日続く、19日朝から大雪、市内で50センチ以上の積雪。コロナウィルス感染者數は高止まり傾向、全国で日々10万人前後と発表が普通、そろそろ私たちの番か。67歳を半分越え心身の老化現象が顕著、尋常でない物忘れや妄想が頻発、アルツハイマー症の前駆症状かと疑う。自分の短歌も「ひとつも覚えていない」ことに気づき、手書きなど挑戦してみたが、覚えられるものじゃない。水原紫苑最新歌集「快樂」購入。まだ「如何なる花…」の模写半分くらいだが、頑張って追いつきたい。

六日目の女神なにも感じぬふり後は誰かの失敗を待つ

思いがけず元気でもどのみち滅ぶ、縦横無尽という罰を受け

そんな場所で利口な振り、寄りかかられてもブスなのとあの人を止め

あちらから観光客、すると突然汚れた人が「寒いですね」と

俺たちがスターバックス労働者なら知らぬふりホームセンターへ

詩人とデュエット流れ星渡り鳥もいずれ失脚あれまエンジェル

きみ明かりを点けてくれないか、違う使い方を謙虚に考え

未解決なわたし朝起きて何もできぬ、眠り姫に会えたなら

立ち止まってデバイス見せてピンチなきみを全否定、サイズ合わさぬ

もういいんだ鳥の仲間が処罰しに来る、隠れ家で見よう見まねで

天気悪いんだって、自覚症状たくさんあるも母の効力

ダージリンあの人が死ぬ、無声映画のヒーローと伝えきれずに

僕たちもっと冷たい、やりにくがって介護福祉士修行のようで

帽子とろうか、手の内明かしいいことした気分答え合わせはせぬ

暖かい国で待つ、十日後くらい痛み出すかも何か別の理由で

光るんだここ賢い場所、そうだからきみ等はいらぬどいてもらって

森を留守にしてもいいかなもてなしてくれるそうだ、走ってゆかねば

動物が来てしまった暖かさを間違えている、時刻書き入れ

大きな力で電気を起し温まってる、またしても象の勝ち

どうしたんだい武蔵も小次郎も、モンゴロイド特有愛想よすぎて

よくこんな場所に鏡が届いた、怖くないものがたくさん映って

拡声器だれか恋する、遠くまでメロンパンみたいな冒険を

もうあと50万年わたしを信じ山河の名など待ってもらって

慕われてわたしいま見守られてる、優柔不断な神様でよい

晩年のあの人にそっと触れ「もう少し自由を」誰にも知らさず

中くらいのは触らぬ、嫌いな人にも届けダンディライオンすぐに

ナースコールナースコールどうしました「眠れそうだよ」夜を気にして

測ってみよう視力や心電図すこしくらい寒い人たちこちらへ

越えてゆけ音楽たち、ぼく温まってからゆく従順なふりして

二人してサイズ測り直してもう少し雄弁になる、怖いか

いま完熟メロン困っていたんだニュースになって、人がほどける

赤くなくて出かけられずそうなのか気象予報士だったら未来は

パパ全自動で好きか嫌いか、フルーツ一緒に食べたかったが

窓拭きをせよとあなたに言われ痛み取り除かれ、役立っている

あの子たちみな踏み外してブラックよね昨夜からわたしのために

名画座ではサテリコン小さな人のスペースもある、皆で観ねば

もっと遊びたかった大きい船を見に行きたかった、夕暮れまでに

みなできみの声を信じでも世界は無反応、ああ漏れてしまえば

ちょっとずつ指の形が南武線みたいにみえる場所を知っている

ざじずぜぞ大勢の仔豚たち蒸し殺され、便利なんで妹よ

新しいお母さんはショーペンハウエルわたしたちで見せ場よくして

明るすぎ軽すぎランド年内保たぬか、惜しみあってみせれば

たくさんの自動販売機あのころは高い場所で変な病気で

大事な人とケーキ売り場にいま、でももうここにはいない魂で

階段で二人一組すぐ立ち、混雑してもいいやあの人となら

急行も止まらぬ駅で他の参加者を待つ、異星人襲来以来

人ってこんな簡単に落ちちゃう、前のめりあまり気にせず許せば

「起きてくれないか」きみ一人だけ救いたい「効き目はそれなり」とだけ

ブルータスと木久蔵も一緒か、ほら見ろわたくし的に小細工で

とても変な場所で心霊体験、吹き出ては困るものだらけ当惑

態度悪いっていわれてる僕らがドライフルーツに苦心惨憺

きみのはゆっくりと晴れ池の深さにたじろぐ、ちょっと悪い印象

都電いったり来たり準備不足な剛力彩芽に穏やかでない

なるなる大事な部分が歴史の審判、連敗中のきみたちも

新しい宇宙飛行士なぜそんな人がわたしを縛りに来るか

聞き分けのよい子ばかり選び少しずつ進行、焦げ臭い街を

見つける喜ひ「僕は平気だ」」窪地で待ってるきみ等と会いたい

一時間くらい僕ら逃げ道さがし「ここ築地です」そうでしたか

「わたしが壊した街だここ」驚いて人は逃げだす別の制度を

言葉の戦争で宙づりでもそんなんじゃ落ちない、力を溜めて

助けいるのならここ認印ひとまず警戒、あなた初々し

目薬が効かず目玉ひからびかけた若者がいる、明るすぎずに